エクスペンダブル 観了
銃撃戦有り、肉弾戦有り、空爆有り、目指すは独裁者が虐げる島、裏で操るは元CIA、利害を超え独裁者の娘が唱える信念に、人間味溢れるマッチョな漢達が戦いを挑む!
痛快にしてカッコ良い勧善懲悪のスカットするムービー!!折角だらかTVモニターとかではなくて、大スクリーン大音響で楽しみましょう。
以下ネタバレ。
冒頭ライダー達の顔を見せずバイクが登場し、バイクのタンクに共通のマークとエクスペンダブルの文字。そしていきなり船上の人質救出作戦。いきなり過ぎて何故バイクが出てきたのかわかりませんでした。まあ、仮面ライダーの立花藤兵衛の立ち位置でミッキーローク演じる引退した老兵ツールがバイク屋だか刺青屋をやっているわけで、どうしてバイクなのかはラストにおいて府に落ちました。
内容的には「七人の侍」の亜流。元CIAの悪人が銭儲けの為、気の良い独裁者を誑し込み島に圧政をしいた影で、CIAの思惑と独裁者の一人娘が凄腕の傭兵チームを使って悪人を退治しようとするストーリー。云わば「荒野の七人」のように戦うことしか出来ない凄腕のカウボーイ達を集めて村人を救い、そして去って行くシチュエーションを“アイアン・ホース”を使って表現したと云う事だったのか!と一人合点しました。現場で戦う5人とミッキーロークとドルフラングレンを合わせて七人でしょ?
それにしても主役スタローンとチームの精神的支柱(現役の6人の将来の姿)であるミッキー・ロークに視点が行くのは当然として、サブ・リーダーのジェイソン・ステイサムの物語あり、ジェット・リーとドルフ・ラングレンとの確執あり、父親と娘の葛藤あり、そして悪い兵士をバッタバッタと薙ぎ倒すシーンの連続を、よくぞ103分に纏め上げたと思います。一見脳みそまでマッチョっぽく感じるスタローンですが、ランボーで当たるまで、と云うかランボー1作目まではどちらかというと性格俳優っぽいイメージが強いです。それ以後タフガイを看板にしてしまいましたが、もしかしたらスタローン自身の願望としては、アクションを含めドラマを演じたい欲求があるのではないかなぁ、と思ったりもします。興行的に成功して次に継がなければならないし、自分のやりたい事もやるには、監督も脚本もやって尚且つ主演を頑張ったのではないでしょうか。それだけの見識があると思います。
見所の一つとして飛行艇アルバトロス(ルパン三世の死の翼とは別物)が大活躍。地上掃射はするはガソリンでナパームみたいに焼き払うは、アルバトロスがこれだけ活躍した実写映画はちょっと思い出せません。私の記憶が確かなら朝鮮戦争でもベトナム戦争でも活躍した名機のはず。多数生産されているので、形は似てても中身はまったく別物の可能性もあるのですが、私には判別不能。自然環境保護団体を隠れ蓑にしているのにも強烈なエスプリが効いて笑えます。自然の為ならテロをも辞さずってやつですね。
メンバーの誰かは死ぬのかなとか思ったのですが、良い意味で期待はずれ。思わずジェット・リーに死亡フラグが!とか、ジェイソン・ステイサムが「ワイルドギース」の副長みたいにとか思ってしまいましたが杞憂で良かった。
何故長淵剛なのだろう?オリジナルで採用されたのなら誉だし、日本語吹き替え版のエンディングならば、そんなものかと思うところであるが、字幕版にくっ付ける理由がわかりません。だったらエクスペンダブルなんてわかり難い日本語に馴染まないタイトルよりも、気の効いた邦題とか副題をつけた方がマシではないでしょうか。
誰もが思うであろう時の流れは、それはそれで役者の演技に渋みが増してカッコ良いでいいんじゃないですかね。スタローンだからこそ集まった主役達の豪華な顔ぶれが楽しい。
以下yahooより引用
原題: THE EXPENDABLES
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: アメリカ
上映時間: 103分
解説: 『ランボー 最後の戦場』でも監督、脚本、主演を務めたシルヴェスター・スタローンが今回も同様に一人三役をこなしたアクション超大作。腕利きの傭兵(ようへい)チームのメンバーたちが、命懸けの危険な任務に挑む姿を描く。出演者もジェイソン・ステイサムにジェット・リー、ミッキー・ロークにブルース・ウィリスにアーノルド・シュワルツェネッガーと夢のような面子が一同に集結。彼らが挑む迫力の肉弾戦や銃撃戦、過激な爆破シーンに息をのむ。
シネマトゥデイ(外部リンク)
あらすじ: バーニー(シルヴェスター・スタローン)は、傭兵(ようへい)軍団のリーダーとして精鋭たちを束ねている。彼はナイフの達人リー(ジェイソン・ステイサム)や、マーシャルアーツの天才ヤン(ジェット・リー)らと共に危険な任務を遂行してきた。ある日バーニーは、とある依頼人(ブルース・ウィリス)から教会に呼び出され……。
「エクスペンダブルズ」頭脳よりも筋肉頼みなローテク・アクション
素手、ナイフ、拳銃、マシンガン……と登場する武器はさまざまだが、CG全盛の時代におそろしいまでにローテクな仕上がりになっている肉体派アクションだ。主演のシルベスター・スタローン(監督・脚本も)をはじめ、老いたりとはゆえ、80年代以降のアクション映画で主役をはってきた筋肉自慢のスターたちが一堂に会するオールスター映画。全出演者のフィルモグラフィーの淡い映画的記憶が甦る仕組みになっている。実に男臭い活劇だ。 傭兵部隊の「エクスペンダブルズ」(“消耗品”の意)が軍事政権下にある南米の小国に潜入して国家転覆を目論むというプロットは「特攻大作戦」などにありがちなもので、そこから展開されるストーリーはないに等しい。面白いことに、彼ら傭兵部隊には“プラン”がまったくないのだ! 頭脳よりも筋肉頼みであり、筋肉を隆々とポンプアップさせて登場しているマッチョ系アクターにふさわしい“リング(戦場)”になっている。 ただし善玉を集めすぎ、優雅でカラフルな(「ダイ・ハード」のアラン・リックマンのような)悪玉の不在を招いたのが痛い。オールスター映画としても、欲をいえばスタローンに並び立つ“両雄”的存在がほしかった。(サトウムツオ)(eiga.com)
スタッフ
監督:シルヴェスター・スタローン
製作総指揮:ダニー・ディムボート 、ボアズ・デヴィッドソン 、トレヴァー・ショート 、レス・ウェルドン
原作:-
音楽:ブライアン・タイラー
脚本:シルヴェスター・スタローン 、デヴィッド・キャラハム
キャスト
シルヴェスター・スタローン(バーニー・ロス)
ジェイソン・ステイサム(リー・クリスマス)
ジェット・リー(イン・ヤン)
ミッキー・ローク(ツール)
ドルフ・ラングレン(ガンナー・ヤンセン)
エリック・ロバーツ(ジェームズ・モンロー)
ランディ・クートゥア(トール・ロード)
スティーヴ・オースティン[プロレスラー](ダン・ペイン)
デヴィッド・ザヤス(ガルザ将軍)
ジゼル・イティエ(サンドラ)
カリスマ・カーペンター(レイス)
ゲイリー・ダニエルズ(ザ・ブリット)
テリー・クルーズ(ヘイル・シーザー)
ブルース・ウィリス(チャーチ)
アーノルド・シュワルツェネッガー(トレンチ)
アミン・ジョセフ(-)
セーニョ・アモアク(-)
ハンク・エイモス(-)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(-)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(-)
スタローンやシュワルツネッガー。ドルフ・ラングレンやジョン・バンダムで戦隊モノを作れたらいいのにと20年くらい前に思いついきまいた。司令官にチャールズ・ブロンソンとかジェームズ・コバーン、メカニックの主任のオヤッサンがボーグナインとか。まあ、誰もが思いつくだろうけど、オールスターキャストになって映画としては顔見世興行にしかならないから企画は立つけど流れてばかりいたのでしょう。シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスはチョイ役だったけど、スタローンだからこそ集められた豪華メンバーだったのでしょう。引用の解説にあるように悪役にもっと名優を充てられれば最高だったんですけどね。
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