木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年9月26日日曜日

前方後円墳の世界 読了

前方後円墳の世界 読了
広瀬和雄/著 岩波書店/刊 20100820第1刷720円 岩波新書
 先日新聞等で「斉明天皇の墓か」(朝日新聞2010年9月10日金曜日13版1面)と奈良県明日香村の牽牛子塚古墳の発掘調査の記事が掲載されました。「がちょーん」が即売会で配布している紀行書「大和咆哮」に若干の記載がありますので、興味の有る方は是非ともごらんください。
 さて、全国各地に古墳があり、その中でも政治的宗教的デザインが強く現れていると思われる前方後円墳を中心に、我々が古墳時代と学んだ約350年に何故造られたのかを考える内容になっています。
 文字記録が残っておらず、造られた古墳と副葬品などから推測するしかない状況において、数多くの発掘により事例が豊になってきた事と、古墳の保存や研究が進展してきたこともあり、各地の巨大古墳を紹介しつつ、従来の定説ちが違った視点による“歴史”をとらえようとする意欲作。ただし前方後円墳以外の古墳の形や石室の種類等の事例がある程度理解している前提で書かれているので、全くの初心者には向かない内容になっています。
 船型埴輪や石室に描かれた船が、魂を運んで行くのではなく、古墳に魂を運んできた説は本書にて初めて知りました。「大和咆哮」の著者に感想を聞いてみたいものです。

 内容紹介:見る者を圧倒する巨大な墓、前方後円墳。造られた当初は、全体が石で覆われ、時に埴輪をめぐらすなど、さらなる威容を誇っていた。3世紀半ばから約350年間、この巨大古墳が列島各地に造られたのはなぜなのか。史跡として復元・整備された古墳を紹介しつつ、その世界観や地域相互の関係に迫る。
 内容(「BOOK」データベースより)見る者を圧倒する巨大な墓、前方後円墳。造られた当初は、全体が石で覆われ、時に埴輪をめぐらすなど、さらなる威容を誇っていた。三世紀半ばから約三五〇年間、この巨大古墳が列島各地に造られたのはなぜなのか。共通する墳形にはどんな意味があるのか。史跡として復元・整備された古墳を歩きつつ、その世界観や地域相互の関係に迫る。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):広瀬 和雄 1947年京都市に生まれる。同志社大学卒業。大阪府教育委員会、大阪府立弥生文化博物館勤務の後、奈良女子大学大学院教授。現在、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授。専攻、考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)


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