かっこいいスキヤキ 読了
泉昌之/著 青林堂/著 19830620第2版850円
身辺雑記:電球が切れた。PanasonicパルックボールスパイラルEFG25EDG/20である。考えてみれば数年使っていたようなきもする。白熱灯に比べれば長持ちしたと思うが、コストと電気代はいくらであったのだろうか。インドネシア製であったのが失敗だったか?因みに夏の私の電気代は1200円+数円で、冷蔵庫が壊れてから電気代に変動は無い。新型LED電球も目にはいったけど、今回は東芝ライテック社製ネオボールZReaLEFA25ED/21-Rを買ってみた。今回は電球に購入日付を書いたので、寿命がわかるだろう。
“料理”マンガと“グルメ”マンガは違うと考えています。“料理”マンガは字の通り料理や調理が載っているマンガです。その魁は「包丁人味平」(原作:牛次郎 漫画:ビッグ錠)であり、以後少年漫画では料理勝負モノ(傑作はTV版「ミスター味っ子」でしょう、TV番組「料理の鉄人」もマンガがあったからこそ成り立った番組だと思います。アメリカに輸出された「アイアン・シェフ」も好評だそうですが、コアなファンは「料理の鉄人」をオリジナルとして尊重しているとか。)、成人向けでは板前やコックが料理によって人を癒すストーリー等様々に派生しています。フランスの日本マンガファン系ブログでも紹介されているみたいです。
では“グルメ”マンガとは何か?同じ“食べ物”を扱うけれども、主人公は“調理しない”で“食べる”のみの作品と(私が)定義してます。その“グルメ”マンガの先駆にして、私のグルメ・マンガの双璧の一方がこの「かっこいいスキヤキ」に掲載されている短編「夜行」です。
トレンチコートを着たハードボイルドっぽいおじさんが夜行列車の中で駅弁を食べるだけのストーリーでありながら、人生の悲哀すら感じさせるほどに昇華された作品と云ったら大げさでしょうか。昨今のイベントに担ぎ出される駅弁では考えられませんが、現在の値段の半分以下で、三十年前ではホカ弁がやっと普及しはじめた頃、弁当と云えば駅弁が当たり前であり、お茶がまだプラケースで売られていた時代ならではの着眼点でもあります。
この「夜行」は著者泉昌之のデビュー作であり、雑誌『ガロ』1981年1月号に発表されました。「泉昌之」は泉晴紀と久住昌之によるコンビ名。書名の「かっこいいスキヤキ」他ガロや宝島で1983年までに発表された短編が集められていますが、読み進めて行く途中で“ある”舞台装置に気付かされます。初めて読む人なら、はたと膝を打つ事でしょう。掲載誌が違うのに、作者達が伏線として仕込んで発表していたのかどうか、とても気になります。
私的に「夜行」の次点は「ARM JOE」です。実話としか考えられない内容です。これほどの想像力豊かな少年だったからこそ、著者はこの道に進んでしまったのだと納得しました。また、今となってはありふれたギャグネタに成ってしまいましたが「スーパーウルトラジャイアントギングG」も初めて読んだ時には目から鱗が落ちたような感動を覚えました。「ロボット」は身につまされて笑えません。
因みに私のグルメ・マンガ双璧のもう一方は「孤独なグルメ」(原作:久住昌之 漫画:谷口ジロー)です。最近再販されたようなので、機会があれば「孤独なグルメ」についても騙りたいと思います。
孤独のグルメは良いです。
返信削除今手元にあります。
これに出ているくいモンを実際に食べてみようとチャレンジしましたが、できたのは「秋葉原のカツサンド」だけでした
毎年今位になると江ノ島に出かけて江ノ島丼を食べようとするのですが、なぜかいつも鯵のたたきをたのんでしまいます。蒼い空碧の海舞うカモメと水平線、そして新鮮な鯵と冷えたビールは最高の贅沢です!
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