アイランド・ライフ 読了
―海を渡って漁師になる・甑島(コシキジマ)日記― ジェフリー・S・アイリッシュ/著 北野幸子/訳 淡交社/刊 19970514初版2000円
著者ジェフリー・S・アイリッシュは限界集落にやって来たアメリカ人と云う事で以前新聞記事で目にしていました。先日朝日新聞別刷「The Asahi Shimbun GLOBE」2010.9.20月曜日No.48の6面に記事が掲載されていたので、近所の図書館で著者の本を借りて読んでみました。
著者は清水建設で働いた後、1990~93年を甑島にて生活。この本はその時の日常を淡々と描いています。何かを紹介したり、考えたりするのではないのにもかかわらず、一章毎にエッセイとしてまとまっている文章の構成能力は素晴らしく、勉強になります。多分に翻訳者北野幸子の日本語表現力も豊であろうことも影響していると思われます。
著者は甑島生活の後ハーバード大学院に入り民俗学の研究に京都大学へ留学、京都大学修士課程を終了。現在は鹿児島の土喰集落にて家族と生活。朝日新聞での肩書きはノンフィクションライター・鹿児島国際大学准教授。最近宮本常一の「忘れられた日本人」を翻訳し米国で出版。
本著「アイランド・ライフ」以外にも日本語の著書を出版しているようですが、残念ながら近所の図書館では所蔵していないもよう。他市町村への相互貸借とやらを申し込んでみようか思案中。
内容(「MARC」データベースより):日本の原点である田舎と出会いたいと著者は甑島(こしきじま)に定住する。定置網や田畑の仕事の加勢をし、島の人々と交流しながら見た、村の人々の暮らし、儀礼、自然への対応などを、新鮮な目で綴る。〈ソフトカバー〉(アマゾンより引用)
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