2011年7月4日月曜日
機動戦士ガンダムUC 6巻 読了
機動戦士ガンダムUC 6巻 読了
~重力の井戸の底で~ 福井晴敏/著 角川書店/刊 20081026初版660円 角川コミックス・エース
「ターンエーガンダム」23話「テラスの遺言」を見ました。「ソシエの戦争」「アニス・パワー」「ディアナ奮戦」「ハリーの災難」と中盤の展開には感動しました。どこかのアニメ雑誌でのインタビューだと思いますが、戦争と云う非日常を描くのではなく、日常の延長線上にある戦争を描きたかった云々の意味がこの5つの話を見てやっと分りました。何と素晴らしいストーリー。今この時代だからこそ、もう一度リメイクして欲しい作品です。劇場版とかに濃縮するのではなく、一年を通して約50話として描く事により主人公の周辺の人々を描いてこその“物語”ではないでしょうか。現在行われている1クールで人気化出れば2クール目みたいな描き方では決して人間の物語を描くことは出来ません。無論全てをそうしろと云っているのではありませんが、手段の多様性は残したほうが次代へ繋げ易くなると思います。しかし、いつの間にハリーはディアナが入れ替わった事を知ったのでしょうか。拙者が見落としているのか、ストーリーが端折られているのか、その辺りもリメイクすることで解消してほしいものです。
さてガンダム・ユニコーンも6巻目。
地球連邦軍強襲揚陸艦ネェル・アーガマを発進したバナージ・リンクスの操縦するユニコーン・ガンダムは戦闘時単機大気圏に突入、燃え尽きる直前敵対するネオ・ジオン軍偽装貨物船ガランシェールに回収される。一方ネオ・ジオンの姫ミネバ・ザビは連邦軍パイロット:リディ・マーセナスと共にネェル・アーガマを脱出。有力な政治家一族であるマーセナス家に身を寄せるのであった。
地球に降り立った三人に待ち受けていたのは、個人ではどうにもならない現実と云う巨大な壁であった。地上においてネオ・ジオンを支援するイスラム系の人々。事態の打開をはかるためマーセナス家当主ローナン・マーセナスはロンド・ベル隊のブライト・ノア司令と接触、“ラプラスの箱”奪回を目論む。ビスト家をクーデタで支配したマーサ・ビスト・カーバインは捕虜とした強化人間を手駒としようとしていた。
かつて宇宙育ちのアムロがカミーユが地上で経験したであろう人との出会いや社会の矛盾や教訓を、ガンダムの流れを逸脱することなく、それでいて福井晴敏らしさを失わず、物語として盛上げていく手腕たるや、驚嘆する次元へと昇華しているのではないでしょうか。起承転結で考えれば次巻からは“転”の章でしょうか、期待で胸が膨らみます。
内容紹介:《ユニコーン》が示した次なる座標は地球連邦政府首都・ダカールだった! ラプラス・プログラムが示した地に《ユニコーン》を立たせるべく、イスラム系反政府勢力のダカール襲撃計画に協力するバナージたち。 しかし積年の怨讐は、巨大MA《シャンブロ》が吐く炎となって暴走を始める!首都を飲み込む炎を前に、バナージが選び取った行動とは……!? かつてない一大スペクタクルに息を呑む、新・宇宙世紀神話第6弾!(角川書店HPより引用)
(ガンダムエース掲載)
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