2011年7月20日水曜日
XENON-199X・R- 8巻完結 読了
XENON-199X・R- 8巻完結 読了
神崎将臣/著 徳間書店/刊 20110715初版619円 RYU COMICS
帰宅すると玄関に東京電力の電気代の領収書が。6月分は1045円でした。すげー!、俺凄ゲーッ!と意気揚々と玄関から上がって、昨夜録画しておいたシュタインズゲートを見ながら飯を食べようとしたら、録画していないヨヨヨ…。神様ドォルズまで失敗している。ヒデー!、俺酷ヨーッ!天国と地獄を楽しんだ一瞬でした。
さて「XENON」。近未来の物語として連載途中で休刊した小学館の雑誌少年ビックから、近過去の物語として再開した徳間書店の雑誌COMICリュウの休刊に合わせて一応の決着。悪の組織に対抗する孤独な改造人間の戦いから、00ナンバーサイボーグ風の仲間達との共闘へとシフトし、主人公XENON777叶飛鳥以外のサイボーグ達や支援者達の物語を細かく描き、守るべきモノを印象付けてから敵ZENONが掌握した日米協同の組織“赤い海”との戦いを描くのかと思いきや、直接的にはCOMICリュウの休刊のためや、今巻の作者あとがきによれば東日本大震災とそれに伴う福島原発の人災など、作者の想像を超越する現実に打ちのめされて、著者神崎将臣の著作物オールスターキャスト的総力戦的展開をしたのにも拘らず、広げた風呂敷を完全に畳めず、主人公の恋に決着をつけライバルとの戦いに挑んでお終いになってしまいました。
拙者の思い込みだと思うのですが、著者神崎将臣はマンガ絵を描くのが飽きてませんかね?キャラクターの表情を眺めていると、物語がクライマックスに向って盛り上っていく割りに登場人物達の顔がカッコ良くなくなっていくような気がしてなりません。画材の変更のせいかもしれませんし、アシスタントのせいかもしれませんし、掲載紙休刊による物語の途絶が精神的に応えているのかもしれません。もしかすると平成仮面ライダーに見られるように、時代的に“改造人間”という存在自体が時代遅れになってしまった(と云うより現実世界にサイボーグと名が付いていない人口的技術物が医学的に人間の体に組み込まれるのが普通になってしまった)とも考えられます。時代が追い越してしまったと云う事でしょうか。
ともあれ、マンガの歴史がまた1ページ…。
内容紹介
「ブルーバック」の争奪戦は数々の犠牲をはらいながら、奇跡とも言える「決着」を得た。それぞれがそれぞれの道を歩き出し、大場大とシンシアは挙式をあげる。その一方で、「HAGANE」の存在がいよいよ明るみになってきた。新たな展開、乞うご期待! 発売日が6月13日から7月4日に変更になりました。(アマゾンより引用)
(月刊COMICリュウ掲載)
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