木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年6月8日水曜日

関の弥太ッぺ 読了


関の弥太ッぺ 読了
~劇画・長谷川 伸シリーズ~ 小林まこと/脚色、構成、作画 長谷川伸/原作 講談社/刊 20090821第1刷933円 イブニングKC
  当ブログ2010年12月21日火曜日に紹介した「沓掛時次郎」と同じシリーズで、今回の方が第一弾になります。
 先日ちくま文庫の長谷川伸著「瞼の母・沓掛時次郎」をながめました。(現在絶版、見たい時は図書館を探してみてください。)戯曲だったんですね。マンガの何処かに書かれていたのかもしれませんが、拙者は小説とばかり思い込んでいました。著者小林まことの肩書きが「脚色、構成、作画」と書かれているのに納得しました。カバーを映画っぽくしているので、そのノリの延長かと思っていました。かなり現代風にアレンジしていると思います。もしくは著者小林まことが見ていた映画の影響の方が強いのかもしれません。
 欧米で物語的映画が舞台芸術から派生しているのと同様、日本においても物語的映画は日本の今や伝統的となった舞台芸術から派生しています。現代マンガの祖手塚治虫(諸説ありますが)がディズニーアニメを含めた映像的演出をマンガに導入して以来、映画とマンガの親和性は高いと考えられます。
 人斬りのヤクザ者が見せる一片の人情を描く“泣かせる”ストーリー。時代劇だからこそ描けるのではないでしょうか。
 時代劇専門のマンガ雑誌も存在していますが、イブニングみたいな多様な読者層が存在する雑誌に連載してこそ、新たなジャンルへの誘いになるでしょう。編集部には目先の利益ではなく、是非とも連載を続けていって欲しいものです。
(イブニング掲載)

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