木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年6月7日火曜日

ホークウッド 読了


ホークウッド 読了
トミイ大塚/著 メディアファクトリー/刊 20110531初版590円 MFコミックス
 渋い甲冑姿に惹かれて、ジャケ買いをしてみました。
 著者ドミイ大塚と云えば、富士見系の雑誌に「スレイヤーズ」のマンガを描いていた記憶が有りますが、その後の活躍を知りませんでした。WEBコミックに描いていたんですね。WEBはチェックしていないので、単行本になるまで知らない事が多くなってきました。地デジ化もそろそろ本気で進めなければならないし、ネット環境もダイアルアップから何とかしようかしらん。
 歴史は中学校で終了しているので、西洋の歴史的知識をテンで持っていないのですが、この戦いの終わりくらいにジャンヌ・ダルクが出てくるんでしたっけ?山川の歴史年表でも立ち読みしてこないと解らんですな。
 14世紀から地球全体が温暖化し技術的にも進歩して食料が増産され、洋の東西で経済の活発化と合わせて戦乱が勃発していたと記憶しています。舞台は1346年。日本では1333年に後醍醐天皇による反乱が行われており、鎌倉幕府が倒され太平記の時代へ突入しています。
 ヨーロッパもまた戦国時代の様相を呈し、翻訳書にしても日本語図書にしても史書や歴史小説も多数発行されていますが、流石に半端無い知識が必要なのか、出版点数の割りにベストセラーが出ていないような気がします。
 傭兵団と云うと、新谷かおるのマンガだったか、山岳地帯のスイスでは出稼ぎに出るしか他に産業が無く、同じ村の仲間が敵味方に雇われ戦場で戦い会うことも珍しくは無かったと読んだような気がします。司馬遼太郎だったかな?スイスに限らず僻村や貧しい村では当たり前のことだったのでしょう。日本においても雇われ兵である“忍者”の出身地は戸隠や飛騨や箱根や伊賀甲賀といった山間部に集中します。やはり食べていく為には、山から下りてわざわざ戦場にまで出かけねば稼げなかったのでしょう。
 WEB上でどうなっているのか知りませんが、今単行本には巻数が書かれていません。もしかして全1巻なのでしょうか?大河ドラマ並の一代ロマンで主人公の紹介が終わって終了だとしたら、どんだけ未完の大作なんだよ!それほど人気が無かったのでしょうか。惜しい、実に惜しい。もし今人気が無くとも、今後人気が出る可能性は充分有ると思います。編集部に頑張ってもらいたいところ。
 
 内容紹介:14世紀フランス王国、ノルマンディー地方。騎士道の常識を打ち破る戦法を駆使する指揮官、ジョン・ホークウッド率いる傭兵団「白鴉隊」は駐留する小都市カランタンで敵軍集落の報を受ける。攻め寄せるは、フランス征服を目指すイングランド正規軍、率いる将は国王の嫡男、エドワード王太子――。“伝説の傭兵隊長”と“黒太子”の戦いの行方は――!?(カバー裏表紙より引用)
 著者について:14世紀、イングランドとフランスの百年にわたる戦争が始まろうとしていた頃。金で雇われ、戦いを生業とする者達--傭兵が各地の戦場で活躍していた。“白鴉隊”という小さな傭兵隊を率いる若き傭兵隊長ジョン・ホークウッドは、一人の王子との出会いを機に、百年戦争という大きな戦いに巻き込まれてゆく……。(アマゾンより引用)
(WEBコミックサイト「コミックヒストリア」掲載)

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