木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年5月8日日曜日

コジカは正義の味方じゃない 1巻 読了


コジカは正義の味方じゃない 1巻 読了
小原慎司/著 メディアファクトリー/刊 20110430初版590円 MFコミックス
 「超人」が大発生した世界。家計を助けつつ学業に精を出す少女にも能力は授かったが…。
 某マガジンZとかに連載していた世界設定を統一しつつ複数の作家で描くアレに参加するはずの企画が、某マガジンZ休刊のアオリで、フラッパーにそのまま掲載されたのではなかろうか、なんて妄想しております。
 デビュー連載の菫画報を彷彿させるようで、やっと拙者の考える所の小原慎司らしさが前面に出たマンガが登場したかと感嘆の至り。このまま大風呂敷を広げて欲しいとものです。
 一見裸ではなさそうですが、第一話を見る限り臍の凹凸や鎖骨やら乳首を描きこんでいるので、単に黒い人形ではなく、実は見えてしまっているのでは!?セリフに「裸じゃないよ」とありますが、少なくとも初期の著者のイメージとしては影のような姿ではなく、ボディペイント的な描写なのではないかと考えられます。むむっエロい。力の抜けた日常的非日常の世界を堪能しませう。
 
内容紹介
コジカは誰にも言えない能力を持つ少女。影からもうひとりの自分を呼び出すと、超人的な力を発揮するのだ。街のそこかしこに突然現れた異形の能力を持つ人々。彼らを世間は超法規住人、略して「超人」と呼ぶ。世間にもてあまされる超人たちと、超人であることひた隠しにしつつ貧乏脱出を狙うコジカの明日はどっちだ!?(アマゾンより引用)
(コミックフラッパー掲載)

2011年5月7日土曜日

花のズボラ飯 読了


花のズボラ飯 読了
水沢悦子/漫画 久住昌之/原作 秋田書店/刊 20110315第7版900円
 福島民報2011年3月2日水曜日8版2面に「昨年 扱い貨物2026万6942トン 小名浜、相馬港 前年比0.9%増」の見出しがありました。諸行無常。

 初版が2011年1月15日で3月15日で7版です。刷ではなく“版”なので原版に7回も変更が加えられていると考えられます、が、出版社によっては業界用語を知らないもしくはあえて反逆している所もあるので一概に断言はできません、が、初刷が少なかったにせよ恐らく(全くHではない内容の)レディースコミック系列コミックスにしては破格の刷ではないかと思われます。
 原作者が同じなのでコンセプトが共通するのですが、原作者久住昌之が谷口ジローと組んで描いた傑作グルメマンガの女性版と云ってしまっては失礼なのかな。「孤独のグルメ」では外食がテーマでしたが、本作では自宅台所が主戦場になります。グルメマンガではあっても、近所のスーパーやコンビニで入手可能な食材と“旬”を生かしつつ、日々の生活の中での“食”への生き様を描く傑作短篇集。孤独のグルメでは男のハードボイルドを孤独と表現していましたが、夫が単身赴任中の主婦が食事をする作る喜び食べる“楽しさ”を描きます。 なかなか簡便料理の勉強にもなりますが、冷蔵庫の無い拙者にはハードルが高いですな。そして本作もまたタイトルが意味深になっています。
 バックナンバー参考:http://blogs.yahoo.co.jp/akamaty1000/60774102.html

 内容紹介:とにかくかわいい! とにかくおいしそう! 谷口ジロー先生もジョージ朝倉先生も今日マチ子先生もTAGRO先生も…みんな花が大好き! 連載開始時から話題騒然! 主婦から、オタクから、マンガ読みから絶大な人気を誇るグルメ・ショート『花のズボラ飯』の単行本が遂に発売です!  本作は2009年6月号から婦人漫画誌『エレガンスイブ』で始まったグルメ・ショートコミック。原作は超ロングセラー漫画『孤独のグルメ』の久住昌之、作画は日本一女の子をかわいく描ける漫画家・水沢悦子。驚異のコンビが、かわいくって、おかしくって、でもちょっぴり寂しいときもある一人暮らしの主婦・花の毎日を描きます。誰も予想し得なかった、新しい『孤独のグルメ』の誕生です。 【あらすじ】単身赴任の夫を持つ主婦、駒沢花(こまざわ・はな)、30歳。花は今日も自分のためだけに、ズボラだけど美味しいご飯を作ります!(アマゾンより引用)
(エレガンスイブ掲載)

2011年5月6日金曜日

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 3巻 読了


機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 3巻 読了
~赤い彗星~ 福井晴敏/著 角川書店/刊 20071226初版640円 角川コミックス・エース
 ガンダムUCの小説角川コミックス・エース版は福井晴敏の作品でもあるし、初版特典の付録もあったので、全十巻を購入してはいるのですが、一度も開封したこともなく、何処に埋没しているかもわからなくなったので、ここで紹介した1巻と2巻は図書館から借りて読みました。何の為に購入しているんだか…。購入して何時の間にやら4年近く経てしまったわけですが、今更読み始めたのはアニメーションの影響が大です。出来の良いアニメ作品でした。と、なれば小説の福井晴敏版がアニメに勝るとも劣る事はあるまいと読み始めると、案の定アニメでは削がれた人間関係と心理描写とがこれでもかとばかりドラマとして描かれており、動きを楽しむ映像とはまた別な楽しさに読書に集中してしまいました。
 先日の地震の影響で一度崩壊した拙者の"本層"の奥からビニールにかかったままの3巻を発見!封印を解き放ったのでした。
 「声もそっくりじゃないか……」(171p)
 なるほど、シャアの再来と言われるフル・フロンタルの声を池田秀一にしなければならないわけです。あくまで「逆襲のシャア」の続きなんですね。
 すンばらしC-ッ!
 続きが読みたい!
 続きが見たい!
 さて、この宇宙世紀0096年。アムロはシャアともに行方不明だと思われますが、カミーユはどうなっているのでしょうかねぇ?TV版のカミーユなのか、劇場版のカミーユなのか、著者福井晴敏の中ではどうなのか。本編中に登場すれば拙者としては最高なのですが。

書籍紹介: スペースコロニー“インダストリアル7”を襲ったテロ事件から半日、バナージとオードリーは地球連邦軍の戦艦“ネェル・アーガマ”に収容されていた。両者に絡みつく『ラプラスの箱』を巡る様々な思惑。その最中、「シャアの再来」と呼ばれる男、フル・フロンタルが赤いモビルスーツで強襲をかける。通常の3倍のスピードで追い迫る敵を前に“ユニコーンガンダム”に勝機はあるのかー。ガンダム・サーガ最新作、白熱のシリーズ第3弾。(yahooより引用)
(ガンダムエース掲載)

2011年5月5日木曜日

仮面のメイドガイ 12巻 読了


仮面のメイドガイ 12巻 読了
赤衣丸歩郎/著 富士見書房/刊 20100909初版580円 ドラゴンコミックスエイジ
 東北新幹線に乗車し、被災地の後背地に来て見ました。ゴールデンウィークの新幹線なのに、上りも下りも閑散とし観光客っぽい人を一人も見ないのがなんともはや。

 13巻が既に発売中なのはわかっているのですが、メイドガイは古書で買い始めたので新古書が出るのを待ちながら読んでいます。アニメも終了しブームも一段落したせいか、12巻とか13巻を古書店で見かける事がありませんでした。「ゴルフ13」の2巻も見かけないや。やっと12巻を見つけました。
 メイドガイ・コガラシの無敵振りがインフレーションしまくってしまい、ストーリー上活躍のしようがなくなってきたのではないかと思う次第。その分本来の主人公であるのび太くんもとへ、大富豪富士原なえかの活躍を描くストーリーと、主人公が危機に陥っていた時その弟にも魔の手が伸びていた編が今巻の後半部分になります。しかも後半の実質主人公は奥州メイド忍軍中忍・ツララになっています。作者の愛か、ストーリー上転がし易いキャラクターなのか。敵対するマジカルメイドは、いっそのことモーターヘッド仕様にしてくれても良いのではないかと思ってしまいました。

 内容紹介:超ご主人様なえかとメイドガイ・コガラシの前に、大陸からの刺客シャオロンが迫る! 恐るべき「乳操り傀儡拳」の秘密とは……!? 緊迫の“中華巨乳来襲編”決着の、新感覚メイドまんが、激闘の最新巻!(アマゾンより引用)
(月刊ドラゴンエイジ掲載)

2011年5月4日水曜日

百舌谷さん逆上する 6巻 読了


百舌谷さん逆上する 6巻 読了
篠房六郎/著 講談社/刊 20110422第1刷600円 アフタヌーンKC
 本日は傑作のご紹介を致します。拙者の稚拙な文章を読むくらいなら直に「百舌谷さん逆上する6巻」を読んでいただきたい。もー、読めー、読めー、読めー、読んでくれ!
 著者篠房六郎は土曜と日曜の朝をリヤルタイムでアニメ見ているんだろうなぁと思わせるセリフの数々。やや主人公百舌谷ちゃんはうっちゃられておりますが、でも百舌谷ちゃんに関係のある人々が年齢を超え集合し饗宴と狂想曲の坩堝へ。29話からもー、著者に何かが降臨したのではないかと思わせる程です。43pのムーちゃんがキュアサンシャインのポーズをとるところなんて、キュン死しました!著者の“愛”を感じさせる描写です。線が生きている!!東京都立現代美術館で一昔だか二昔前に展示されていた現代マンガ展で壁イッパイに引き伸ばされた貞本義行のエヴェンゲリオンに感動しましたが、あのくらい大きくムーちゃんのコマも伸ばして欲しい。出来るならサンシャイン60の壁面イッパイに印刷して欲しい。空気以外になら何にでも印刷出来ますよ、と豪語した大日○印刷よ、是非やってみせてくれ!ハァ、ハァ、ハァ…。
 そしてちーちゃんがのっぴきならない状況に陥って、最後は感動のフィナーレへ!!最強!!!本年のがちょーんベストマンガ賞確定!
 さらにちーちゃんはドロンジョさまへの道へ突き進むのでした。少女にこき使われたくなる気持ちは良くわかるぞ。
 素晴らしい暴走ぶりだぁ。
 惜しむらくは、本巻が発売された時点で「ハートキャッチ・プリキュア」が終了していることでしょうか。連載時はリアルタイムなので致し方無いところでしょう。
 先日昼休み中の同僚との会話で、幼い娘さんを持っているお母さんが、幼稚園だか保育園の女の子達に将来の夢を聞いたら、ほとんどの子がプリキュアを挙げていたそうです。プリキュアは職業では無いのですが、子ども達の夢を「叶えてみせるが大人の粋!!」。コミケでコスプレして夢が叶うとかは無しの方向で。
 今巻の帯の推薦は小説家“冲方丁”。冲方も『LO』の読者だったのかッ!!
 嘘か誠かカバー下の表紙マンガで著者の親戚が被災されたとか。お見舞い申し上げます。

 内容説明:『空談師』『ナツノクモ』とネットゲーム世界を描いてきた篠房六郎が、新たな世界に挑戦する――その名はツンデレ!! いろんな皮がむけてアフタヌーンに帰ってきた孤高の漫画家が、ため込んだ素敵なルサンチマンを込めて贈る、ボーイ・ミーツ・ガールみたいな何か! 言語道断のすこやか倒錯バイオレンス萌え萌えラブコメディ、一部良識派からのいろんな外圧にも負けずに、爆笑必死でお届けします!!
 転校生の百舌谷小音は、「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」=「ツンデレ」だった! 「ツンデレ」とは好意が攻撃性に変換される症状で、好きと思った相手に罵詈雑言や暴力が出てしまうのだ。百舌谷さんは何かを決意し、竜田との交際を宣言。竜田が気になる委員長・千鶴は、魔法少女となって対抗!?カバ夫には新たなるドMの師匠が出現!周囲の混乱は高まる中、百舌谷さんは何を考える!?
 著者について:篠房六郎 漫画家。東京都出身。1998年、「やさしいこどものつくりかた」で「アフタヌーン」(講談社)主催の新人賞「四季賞」春のコンテスト四季大賞を受賞、同誌同年6月号に掲載されデビュー。(アマゾンより引用)
(アフタヌーン掲載)

2011年5月3日火曜日

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2巻 読了


機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2巻 読了
~ユニコーンの日(下)~ 福井晴敏/著 角川書店/刊 20070926初版640円 角川コミックス・エース
 2日夜に仕事から帰宅したら、そのままバタンQ。3日は24時間布団の中から動けませんでした。1日に有明の即売会に行ったのですが、まさかこれほど体力が衰えていようとは!帰りに自宅駅前のデパートで北海道物産展をやっており、「ノース アイランド ビール スタウト(黒ビール)」を少々飲んでしまったのが直接の原因でしょう。鯨飲はしておりませぬ。たかだか小瓶一本のみ。美味かった。けどダウン。

 さてユニコーンガンダム。庵野秀明をしてロボットアニメの第一話としては最高傑作と言わしめた「機動戦士ガンダム」を彷彿させる、主人公がガンダムに乗り込むまでを丹念に描いた2巻目。庵野監督が云うのは主人公がロボットに乗る動機付けや主要キャラクターの紹介や敵やライバルの紹介を30分の脚本と演出の中で無理なくドラマとして作り上げている点であろうと思われますが、著者福井晴敏は小説ならではの各キャラクターの心理描写を丹念に描くことにより、今までのガンダムとは違う土俵で初代「機動戦士ガンダム」に肉薄し超えようとしている意気込みすら感じられるようです。
 ガンダムはロボットを兵器として描くのが革新的であったわけですが、主人公アムロの父親はガンダム開発に関わっており、マジンガーZから始まるロボットアニメと同じように祖父や父から託されるスタイルは継承しています。タツノコプロのアニメにしても負けじ魂親ゆずりと歌うマッハGOGOGOやガッチャマンにしても大鷲のケンとレッド・イン・パルス隊長の物語や新造人間キャシャーン等もそうだし、松本零士原作のアニメにも多々用いられるモチーフでもあります。拙者としての最高傑作は「ジャイアントロボ‐地球が静止する日‐」を挙げておきます。そして今巻を読む限りにおいては主人公がガンダムに初めて乗り込むシーンに関しては、ガンダム史上最強と云って過言ではありますまい。しかもボーイ・ミーツ・ガールと云う、ある意味ガンダムでは禁じ手ではなかろうかと思える設定まで絡まりストーリーを盛上げます。このままこの設定を生かして物語が進展されていくのかどうか、拙者は現時点では知らないので、是非ともこのまま主人公ナバージの生まれる前からの宿命を物語に生かしてもらいたいものです。
 著者福井晴敏が最初から映像化を意識していたかどうかは不明ですが、編集者やらバンダイは当初から意識していたのではないかと推察できます。OVAの完成度は高いですよ。高いですが、小説は小説として面白く、ガンダムとしてレベルが高い。しかも相互に補完している部分があるので、両方に目を通す事で面白さが倍増するがごとくです。正に“見てから読むか、読んでから見るか”を地でいくような作品。父親が目指した出版社とは違う道を進んだお兄ちゃんがいなくなり弟が兄の目指していたものをより発展させるとは、これもまた託された物語なのでしょうか。

 内容紹介:反政府組織『袖付き』とビスト財団の間で行われていた『ラプラスの箱』を巡る謀議は、地球連邦軍の介入によって破局を迎えた。コロニー内で始まる戦闘。オードリーを追って戦火の中を走るバナージは、純白のモビルスーツ《ユニコーン》と出会う。人の革新――ニュータイプの能力が覚醒した時、《ユニコーン》はその真の姿を現した!かつて『ガンダム』に胸を躍らせた大人たちに贈る新たな宇宙世紀サーガ、緊迫の第2弾!!

2011年5月1日日曜日

テルマエ・ロマエ 3巻 読了


テルマエ・ロマエ 3巻 読了
ヤマザキマリ/著 エンターブレイン/刊 20110507初版680円 BEAM COMIX
 TVアニメ「GOSICK」は此処に取り上げる機会がなかなか見当たりませんが、ぶわぁッと盛り上るわけではありませんが、細く長く名作劇場的な舞台設定を優良な質を維持し続ける作品としてオススメしたいところ。深夜ではなく、出来れば子ども達がTVの前で見ることが出来る時間帯で放送してもらいたい作品です。後期エンディングの冒頭、塔の天辺に立つ二人は毎回見るたびに足がすくみます。それだけ雰囲気が出ていると云う事なのでしょう。

 さてローマ風呂物語。
 アニメ化ではなく、実写映画化だそうです。主役が阿部寛とは!確かに合っている。本人はいたって真面目ながら状況的に笑えてしまえる演技は巧いでしょうな。でも古代ローマ人が現代日本にタイムスリップしてしまうのが骨子なのになのに日本人が演じてしまったら意味無いんじゃ…?ここまで国際化されていればイタリアの一流俳優を日本映画に出演させるのは難しくないと思います。マンガのもう一つのミソである古代ローマ文化の薀蓄は映画で描く時間があるわけもなく、タイムスリップしたカルチャーギャップが主眼なんでしょうし、折角だからイタリア人総出演でもいいんじゃないのでしょうか。制作がフジテレビで実写版のだめの監督らしいですから古代ローマ世界で主役ルシウスだけが阿部寛の日本人なんだろうなぁと思う次第。良い意味で拙者の予想を裏切って欲しいものです。
 ルシウスが11話目で馬に乗っている描写があります。拙者の記憶が確かなら、この時代に“鐙”は無かったような。それともハドリアヌス皇帝や賢人皇帝マルクスの頃には鐙は普及していたのでしょうか。マルクス皇帝の死後を描いた映画「グラジエーター」では鐙が普通に登場していたはず。鐙の無い裸馬での乗馬は、とてつもない修練が必要だそうです。ギリシア軍やローマ軍団に騎馬兵がおらず、歩兵が中心なのは馬に乗るだけでも大変なのに馬上で戦闘行動をとるとなると生まれた時から馬に乗っている人々でないと出来ないからなんだそうです。既に遊牧民等はいましたから、ヌビミア騎兵など有名な傭兵部隊も活躍しています。映画ベン・ハーで有名な“戦車”レースも騎乗が一般的ではない時代のレースと云えます。中華平原でも同じ事が云え、戦国時代等まではやはり馬に引かせる“戦車”が使われています。地中海世界での鐙の話は雑誌『アフタヌーン』掲載の「ヒストリエ」で描かれていますので、興味の有る方は是非ご覧ください。話がズレてしまいましたが、馬に乗れるルシウスって特殊技能者なのではないでしょうか。もしくは元々は貴族階級の出とか。
 14話では木製風呂桶について描かれていますが、これまた拙者の記憶が確かなら、日本で“桶”とか“樽”のように木製品で液体を密封出切る品を生産出来るように成ったのは(日本の)戦国時代ポルトガル船の来航以来だったような。それまでの密閉容器は“瓶”等であり、手桶等は無く、“曲げ物”等を使っていたような。法政大学が出版している図書館で良く見かけるアノ本あたりを調べれば詳しく出いていると思うのですが。シリーズタイトルすら思い出せん(法政大学ナントカ叢書?)。江戸時代に樽や桶の生産が飛躍的に伸び、味噌や醤油や酒が大量生産され、それらを運ぶため“樽廻船”が日本海航路の北前船や太平洋航路を行き交い、江戸時代末期には大量輸送時代をむかえていたとか。樽廻船を今で云えばコンテナ船ですね。しかも江戸時代前期においては京都大阪の上方から、大消費地江戸へ味噌醤油は云うに及ばず飴玉まで輸送していたとか。当時は一応京都が首都なので上り下りで云うと江戸行きは“下り”になります。上方から江戸へ来ない“物”、江戸に運んでも売れない“価値の無いモノ”すなわち“下らないモノ”が「くだらない」の語源らしいですなぁ。江戸時代も後半になると味噌醤油は江戸近郊の流山とか野田とか千葉県北部から茨城県南部が大生産地になり、江戸時代前半とは異なり京都大阪へ輸出していたんだとか。それば醤油王国やらの名残になっているんですね。
 拙者の中学時代の日本史教科書に樽廻船や菱垣船等が紹介され、テストにも出ましたが、具体的にどう云う船なのかは紹介されず、千石船や樽廻船や菱垣船の違いを教わりませんでした。樽廻船についての“コンテナ船”は中学時代の近野先生の発言です。具体的にどう使われていたかを知ったのは中学から十年以上経て司馬遼太郎の本を読んでですね。ヨーロッパの国々が大航海時代を迎えられたのは、船舶を密封し、例えるならば樽の如く漂う事ができたからだと書いてあったと記憶しています。
 なるほど映画「アルゴ探検隊」に出てきた船や、小さなバイキングビッケのバイキングの船はボート池のボートを大きくしただけのような形をしており、司馬遼太郎の例える所の御椀を浮かべたようなもので、水が椀の中に入ると人力でくみ出すしかなく、水量が多ければ沈むが転覆するしかありますまい。しかしいつの頃からかお椀の船に“甲板”という蓋をするようになりました。舷側の窓と甲板の出入り口を密閉することにより、内部に浸水することなく、海を渡ることが出来るようになったのが大航海時代だったとです。宮崎駿の「どうぶつ宝島」で主人公が樽を改造した船で旅立ちますが、実はとても理屈に合致した描写だったのですね。
 何故日本で甲板船が発達しなかったかは、諸説出ており、幕府が許さなかった等もありますが、甲板で密閉した船と甲板をしていない船では積める量が違い、港での荷物の上げ下げの手間も段違いになるとか。日本は陸地を見ながらの沿岸航行が主であり、悪天候の時には港へ直ぐ退避できました。遠くへ行くにしても沖縄、台湾、朝鮮半島、北海道、サハリンくらいならば太陽や星を見ながら沿岸航行で辿り着けたようです。閑話休題。ルシウスが風呂桶作りに指定した素材“レバノンン杉”にも色々と面白い歴史があるのですが、それについては追々。
 日本人が如何に風呂好きか、現在も被災地からの新聞記事に風呂が話題になっています。そんな風呂好きな日本人のツボにはまった傑作マンガ!日本人なら必読。

 内容紹介:シリーズ累計250万部突破! 映画化決定! モンスターヒット作、話題“沸騰”の第III巻!!驚愕の実写映画化決定!(出演:阿部寛・上戸彩 監督:武内英樹『のだめカンタービレ』 製作:フジテレビジョン 配給:東宝)。すべての“風呂”は、“ローマ”に通ず。
風呂&古代ローマを巡って、さらなる大冒険は続く…!マンガ大賞&手塚治虫文化賞のW受賞など、ほとんど社会問題化している超ベストセラー・爆笑コミック、全世界待望の最新III巻!