食べ物紀行（駅弁）

 食べ物紀行（駅弁）ekiben

　日本ばし大増製「チキン弁当」900円。

　上野の駅弁と云えばチキン弁当。JRになってから大宮で購入できるようになって嬉しい。昔のチキン弁当と云えばボソボソのゴハンで美味しくなかった記憶があり、21世紀になってもチキン弁当のパッケージを見ると粉っぽいご飯の味を思い出してしまい、一種のトラウマもしくはパブロフの犬になっているのがなんとも。昔はレストランの卓上に普通は食塩があったものだ。子どもの頃には不思議だったが、塩でも振りかけねば食べられなかったと世代が上の先輩方に聞いた。

　だがしかし、21世紀の今日、日本ばし大増製の弁当にそんな事は無く美味い。ケチャップごはん（駅弁パッケージには「トマト風味ライス」と記載）にグリーンピースの緑が映える。黄色いスクランブルエッグに鶏唐揚げを添えれば親子ど～ん！野菜の酢漬け（「野菜のピクルス」）が単調になりがちなケチャップごはんと鶏唐揚げの繰り返しに対し、箸休めとなり良い仕事をしている。鶏唐揚げとチーズも美味い組み合わせだ。もう一欠けらチーズがあるともっと良くなるのだが。