安積疎水・円筒分水
水が円筒の中に湧き、周囲10箇所から水が出て、7対3の割合で流れていく。
単純な構造ながら、水が流れていく風景を延々とただ眺めていられる。
川の流れとか、焚火の炎とか、ずっと見ていられるのは不思議だよねぇ。
百姓にとって水の分配は命に直結する。全国津々浦々田んぼの水を巡っての暴力沙汰には事欠かない。江戸時代以前の武士の戦は土地の線引きである所領問題と水利権を争っての“いくさ”ばかりと云っては過言だろうか。「一所懸命」とは正に命懸けだった。江戸時代になると土地と“武士”は切り離されて、百姓同士の直接の争いとなり「水争い」となる。やはり死人が多発したらしい。
今までの日本の歴史に思いを馳せると、この円筒分水と云うシステムは画期的と云って良いのではなかろうか…。
等と水の流れをボーっとみつつ、ウツラウツラを考える。
目を上げると、小振りな藤の花が綺麗に咲いていた。
参照
〇ウィキペディア「円筒分水」
https://ja.wikipedia.org/wiki/円筒分水
〇水土里ネット福島 福島県土地改良事業団体連合会「郡山の安積原野に猪苗代湖からの水を引いた安積疎水 安積疎水・円筒分水」
https://www.midorinet-fukushima.jp/?page_id=773
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