福島県立博物館常設展示民俗コーナーより
黒いソルトに蓑笠と蓑を着せると、とてもモダンに見えるマジック。展示解説には「つけ蓑」と書かれている。
「YOKAI NO SHIMA(ヨウカイノシマ)」シャルル・フレジェ著の写真集を見ると日本各地に藁を身にまとった姿を見る。代表的なのは秋田の「ナマハゲ」だろう。防寒着として藁は秀でていたのだと思う。昔は藁を身にまとい、筵を敷いて被って寝たのだろうと推察する。福島県立博物館には展示していないが、昭和初期の福島県では板で囲った中に藁を入れ、藁の中に入って寝ていたと拙者の母から聞いた。
草鞋とは藁を履けるようにしたものだ。頭のてっぺんから足の裏まで日本人は藁を身に着けて生活していたと云ってよいのではなかろうか。稲とは食べるだけでなく生活必需品でもあったのだ。入手し易い素材で生活道具を作っていたのだろう。
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