木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年9月30日木曜日

ちょんまげぷりん 観了

ちょんまげぷりん 観了
 江戸時代のサムライが現代にタイムスリップしてきて洋菓子職人として認められるストーリーを、サムライを拾ってしまった幼稚園児の息子を育てるバツイチ女性の視点で描く作品。顔が良くて才能があり筋を通しながらも包容力のある王子様を追い求める身勝手な女性をともさかりえが好演しています。また錦戸亮の凛とした演技が美しく光ってます。
 女性とは?男性とは?女と男とは?性別と性役割とは?家族とは何か?職業とは何か?教育とは?等々の現代の問題を内包し、同じ“日本”という国ながら180年の時代の隔てが生むカルチャーギャップを真正面がら捉えれば、笑いをまぶした素晴らしく質の高い作品になったことでしょうが、子役を出汁に単なる女のワガママしか描かれず、人の成長が欠けているので感動が薄まってしまい、泣くに泣けない出来になってしまっています。監督&脚本家には人の生き様を描けるように成って欲しいと思います。クライマックスで錦戸亮に詰め寄られる井上順の演技が秀逸!

原題: -
製作年度: 2010年
監督: 中村義洋
上映時間: 108分
 解説: 『ゴールデンスランバー』の中村義洋監督がメガホンを取り、人気パティシエになる侍のてん末を描くハートフル・コメディー。180年前の江戸から現代にタイムスリップする侍を演じるのは、アイドル・グループ、NEWSの錦戸亮。侍が居候する家庭のシングルマザーにともさかりえがふんするほか、お笑いコンビ、キングオブコメディの今野浩喜や井上順などバラエティーに富んだ役者たちが顔をそろえる。江戸時代の侍がもたらすさまざまな振る舞いが深い感銘を呼ぶ。
シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: 江戸時代からやって来たちょんまげ頭の侍、木島安兵衛(錦戸亮)をひょんなことから居候させることになった、ひろ子(ともさかりえ)と友也(鈴木福)の母子。友也のために偶然作ったプリンから、お菓子作りの才能を開花させた安兵衛。彼は人気パティシエとなり、ひろ子や友也とのきずなも深まっていくが……。シネマトゥデイ(外部リンク)

スタッフ
製作総指揮-
原作:荒木源
音楽:安川午朗
脚本:中村義洋
キャスト
錦戸亮(木島安兵衛)
ともさかりえ(遊佐ひろ子)
今野浩喜(-)
佐藤仁美(-)
鈴木福(-)
忽那汐里(-)
堀部圭亮(-)
中村有志(-)
井上順(-)

2010年9月29日水曜日

百舌谷さん逆上する 5巻 読了

百舌谷さん逆上する 5巻 読了
篠房六郎/著 講談社/刊 20100922第1刷600円 アフタヌーンKC

 セブンイレブンの欧風チキンカレーを晩飯に買ってみました。レジでチンを頼んだですよ。セブンイレブン印の欧風チキンカレーはレンジで温めを前提として容器も作られており、蓋のど真ん中に蒸気用口が開いているのですが、私が購入した時の付け爪で飾った若いネーチャンの店員はワザワザ開口部を開けてチンしてくれました。おかげで家に辿り着いた時にルーの大半が袋の中にこぼれていました。なんと云う心遣い!目の汗でご飯が塩っぱかったです。

 人の“エゴ”を多く感じ取ってしまう方はいらっしゃいます。弱いのではなく敏感であるがゆえに他人とのコミュニケーションを避けてしまう人々。だからと云って孤独が好きなのではなく、人とのコミュニケーションを望んではいるけれども、人と接する負担に肉体や精神が耐えられなくなってくる、まあエヴァンゲリオンのミサトさんの云う所の“ヤマアラシのジレンマ”ってものですね。でも世の中エゴのぶつかり合いみたいなものだし、ぶつかったり流したり流されたりするのが人生ってものではないでしょうか。少し前までは人と最低限でも他人と接触しなければ生きて行く手段がありませんでしたが、昨今引篭っても生きていける環境が整ったお陰で“避ける”という方法をとることが出来るようになりました。人類の進歩と調和、ありがとう科学技術。
 さて「百舌谷さん」。
 5巻にいたり、さらに関係者が登場。次巻に続くと重複する関係者であろことが分ります。今後どう関わって来るのかが愉しみです。さらにストーリー上度々出てはいたけれども素顔が現れた事の無い祖父まで登場。「ツンデレフィクションの未来を見守る会」会長が本当に居そうで怖い。竜田兄がここまで関わって来るとは思いもよりませんでした。葛原未来登場への伏線のために当初から出演しているとしたら、著者篠房六郎はシナリオをどこまで考えて毎月連載しているのか、その才能は計り知れません。単行本加筆によるストーリーの整理が上手くいったとも考えられます。脇役も含め各キャラクターの背景と物語への係わり合いが描きこまれており、最早群像劇と云っても良いので無いでしょうか。前作「ナツノクモ」前々作「空談師」で失敗した部分が生かされているのだと思われます。それとも担当者が上手くプロデュースしているのでしょうか。次巻が愉しみ。と云うか掲載誌月刊アフタヌーンで楽しみしている作品の一つ。単行本で読むと、連載時とはまた違った視点で楽しめるのが嬉しい。
 
 内容説明:『空談師』『ナツノクモ』とネットゲーム世界を描いてきた篠房六郎が、新たな世界に挑戦する――その名はツンデレ!! いろんな皮がむけてアフタヌーンに帰ってきた孤高の漫画家が、ため込んだ素敵なルサンチマンを込めて贈る、ボーイ・ミーツ・ガールみたいな何か! 言語道断のすこやか倒錯バイオレンス萌え萌えラブコメディ、一部良識派からのいろんな外圧にも負けずに、爆笑必死でお届けします!!
 転校生の百舌谷小音は、「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」=「ツンデレ」だった! 「ツンデレ」とは好意が攻撃性に変換される症状で、好きと思った相手に罵詈雑言や暴力が出てしまうのだ。百舌谷さんを好きな竜田とカバ夫、竜田が気になる委員長・千鶴、それぞれの想いがクラスの中で交錯し大混乱! 百舌谷さんの過去を知る葛原さんも登場し、百舌谷さんが幸せになる日はやってくるのか――!?(アマゾンより引用)
(月刊アフタヌーン掲載)


2010年9月28日火曜日

仮面ライダー THE NEXT 観了

仮面ライダー THE NEXT 観了
 職場の知人に借りっ放しになっていたのをやっと観ることが出来ました。本と違って映像を観るには精進潔斎した後天地人のタイミングを見計わないと、観ながら寝てしまうので、ナカナカに大変です。
 前作「仮面ライダー THE FIRST」に続いての「仮面ライダー THE NEXT」。今回登場するは仮面ライダーV3風見志郎。炎のダブルタイフーン、哀しみのライダーパンチ!かっこ良い!!
 で、結局主人公は誰だったの?
 良い役者を揃えているし、CGもスタントも悪くないんだけど、脚本と編集が甘く感じました。PG-12指定なのだから、シナリオをもっと辛く、演出も編集もシッカリと見せるよりもリズムを大事にした方が面白いのではないかなぁ、と思う次第。尺は103分ですか、90分にまで縮められると思いますけど…。

 内容紹介:【解説】2005年、石ノ森章太郎の原作漫画をベースに現代視点でまったく新たに映画化され反響を呼んだ『仮面ライダー THE FIRST』。その公開時から沸き起こったのが、続編を熱望する声の数々。そうしたファンの声に応え、満を持して製作された『仮面ライダー THE NEXT』。
本作の示す“NEXT”はただの続編という意味ではない。新たなキャラクターの出現と新たな挑戦を意味している。仮面ライダー史上最高視聴率をたたき出し、シリーズ化を決定付けた作品となった“V3”の登場は本作のボルテージを一気に高める。そして、新たな挑戦は、今や世界をも席巻するジャパニーズホラーの要素。元来“怪奇アクション”というジャンルとして制作されたTVシリーズ第一作を踏襲するもの……というだけでなく現代的な演出を用いて“仮面ライダー”のタイトルが持つ可能性をまたひとつ切り開く。また、前作を凌ぐ目を見張るバイクアクションをはじめとした、スピーディでインパクトあるアクションシーンの数々は、特撮映画はおろか、日本映画の枠を超えた圧倒的アクション映画が誕生したと言えるだろう。さらに、アクションヒーローとしてだけではなく、彼らが人間であることを示すドラマも健在だ。改造人間という、人間ならざるものとなった本郷や一文字の苦悩、対する風見志郎=V3が抱く葛藤を細やかに描き出し、三者三様の人間模様を浮かび上がらせている。
あらゆる意味で、《伝説的原点》を《話題の前作》を遥かに超えた“NEXT ステージ”の「仮面ライダー」、それこそが『仮面ライダー THE NEXT』なのである。
 【ストーリー】本郷猛と一文字隼人がショッカーを裏切ってから2年。本郷猛は、高校教師という日常を送っていた。そんな中、世間では顔面を無残に切り刻まれた惨殺死体が次々と発見され、同時に奇妙な噂が広まっていた。事件現場には、国民的アイドル・Chiharuの曲が必ず流れているという。ある日、本郷はクラスのなかでも問題がある生徒のひとり、菊間琴美と共に彼女の親友だというChiharuのマンションへ向かう。だが彼らを出迎えたのは顔を切り刻まれた偽者のChiharu、そしてショッカーの新たな改造人間=チェーンソーリザードとショッカーライダーの一団だった。非情なるショッカーに対し、本郷は琴美を逃がし、変身して彼らにたち向かうが、苦戦を強いられる。更なる事態の把握のため、彼らはChiharuの兄、風見志郎の元を訪れる。しかし、風見志郎はショッカーライダーたちとともに、本郷に襲いかかる。彼は、ナノロボットによる改造手術を受けたショッカーの改造人間=V3だったのだ。 (Amazon.co.jp)
 本郷猛と一文字隼人がショッカーを裏切り、死闘を生き延びてから2年。高校教師となった本郷は平和な日々を過ごしていた。だが、生徒・琴美の不審な行動の真相を探っていく本郷の前に、再びショッカーが現れる。しかも琴美の親友・Chiharuの兄である風見志郎はショッカーの新型改造人間・仮面ライダーV3であった・・・。前作に比べて過激な演出が随所に散りばめられている。仮面ライダーならではのバイクアクションは勿論の事、アクションシーンがパワーアップ。特筆すべきは、仮面ライダー誕生当初の「怪奇性」が重要なエレメントとして使われていること。しかし、友情・家族愛を柱としたストーリー展開も忘れていない。大人の鑑賞に堪えうる作品だ。(仲村英一郎)
 内容(「キネマ旬報社」データベースより):石●ノ森章太郎の原作漫画を現代的視点で映画化した『仮面ライダー THE FIRST』の続編。巷では謎の惨殺事件が次々と発生。真相究明に乗り出した本郷猛に、ナノロボットによる改造手術を受けたショッカーの改造人間・V3が襲い掛かる。PG-12作品。
 内容(「Oricon」データベースより):ショッカーの陰謀に立ち向かう仮面ライダーの活躍を描く「仮面ライダー THE FIRST」の続編!本郷猛と一文字隼人がショッカーを裏切ってから2年。改造人間となった本郷や一文字の苦悩、対する風見志郎=V3が抱く葛藤を描き、三者三様の人間模様を映し出す、原点を遥かに超えた傑作。劇場公開時に削除された幻のシーンを含むエンディングを選択できるマルチエンディング仕様。PG-12指定作品。
(以上アマゾンより引用)

題: -
製作年度: 2007年
別題: -
製作国・地域: 日本 上映時間: 103分
スタッフ
監督:田崎竜太
製作総指揮:-
原作:石ノ森章太郎
音楽:安川午朗
脚本:井上敏樹
キャスト
黄川田将也(本郷猛)
高野八誠(一文字隼人)
加藤和樹(風見志郎)
石田未来(菊間琴美)
森絵梨佳(Chiharu)
益子梨恵(-)
六角慎司(-)
未來貴子(-)
嶋田久作(-)
斎藤洋介(-)
田口トモロヲ(シザーズジャガー)
納谷悟朗(ショッカー首領)

2010年9月27日月曜日

天地明察 読了

天地明察 読了
冲方丁/著 角川書店/刊 20091130初版1800円
 
 「あそびにいくヨ!」と「世紀末オカルト学園」の最終回が重なってしまった。どちらを録画するか悩む。6:4でオカルト学園か!?

 さて「天地明察」。
 発売以来一年になろうとしている現在においても書店で平積みされている話題の書。
 江戸時代、日本独自の(国内において正確な)“暦”を作り上げた「渋川春海」の一代記。同時代を生きた一流の政治家や文化人達との交わりや支援、師から弟子へ渡される“知”と“想い”、強敵(と書いて友と読む)からの励、そして数々の困難を乗り越え達成される“真理”への道程。時代劇のため難解な漢字も多々出てきますが、武に依らずに世を変えるダイナミックで読みやすい文章と起伏に富んだストーリー。これぞエンターテイメントな一冊。読んで損無し。私は涙無では読めませんでした。
 暦と和算と聞いていたので、「マルドゥック・スクランブル」におけるトランプ・ゲームのように延々と講釈が続くと覚悟していましたが、さにあらず。暦や和算への知識が無くとも充分に楽しめます。おそらく『野生時代』に連載していたので、単行本化にあたり加筆訂正たとは云へ、各話毎に起承転結をそして全体を通しての起承転結を繰り返した結果のリズミカルな盛り上がりとなったのでしょう。
 和算と聞いて思い出すのが、ラジオ講座蛍雪時代で数学を長く担当していた“なべつぐ”こと渡辺次男先生です。予備校でなべつぐ先生の授業を受けていたのですが、他科の先生から、なべつぐ先生は和算の研究もされていて、福島県の予備校で教えるついでに神社に奉納している和算の額を見に行くんだよ、と聞いたような聞いていないような。本書にも渋川春海のパトロンとして会津松平初代藩主保科正之が登場します。和算は会津地方ばかりでなく、その東、阿武隈山地内でも盛んに行われていたらしく、奉納された遺題が現代に残されているそうです。中学だか高校の時には、紙と筆があれば楽しめる和算は安上がりで格好の娯楽だったと、教えられました。ついでに和算は代数や微分積分に近いものではあっても、代数や微分積分とは異なるものだとも聞きましたが、理数系コースでありながら代数も微分も赤点だった私にはどこが違うのか、今もってわかりません。
 さらにパトロンの一人として水戸光圀も出てきますが、キャラクターの描写を読んで脳裏に浮かぶのは原哲夫描く戦国武将みたいな光圀でした。物心付いた時にはTV番組として「水戸黄門」を見ていましたから、どうしても光圀は東野英治郎や西村晃と云った小柄な好々爺をイメージしてしまいます。でも里見浩太朗の方が史実に近いのかもしれません。山本貴嗣が西遊記を元ネタにした「西遊少女隊」の中で三蔵法師を“巌のような男であった”(夢枕獏のパロディでしょう)と書いていたときに、確かに国禁を破り砂漠を越えヒマラヤを越えインドと唐を往復する男がひ弱なわけがありません。手塚治虫の描く野沢那智/声や夏目雅子の演じる三蔵のイメージが払拭された瞬間と同じ衝撃を本書を読んでいて光圀で感じました。
 篠房六郎「百舌谷さん逆上する」6巻のカバー下表紙マンガに「冲方先生との対談」という題の1頁マンガあり。確かに著者冲方丁の活躍を見ると渋川春海ばりの三面六臂の大活躍をしていると思えます。でも「シュピーゲル」シリーズも進めて欲しい。

 内容紹介:江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!
 内容(「BOOK」データベースより):江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。
 著者について:1996年、早稲田大学在学中に『黒い季節』で角川スニーカー大賞を受賞しデビュー。以後コミック・アニメとの連動を先駆的に行いマルチな活動を続ける。著作に『オイレンシュピーゲル』『マルドゥック・スクランブル』『ばいばい、アース』などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
 冲方 丁:1996年、大学在学中に「黒い季節」で第1回スニーカー大賞を受賞しデビュー。以後、小説を刊行しつつ、ゲーム、コミック原作、アニメ制作と活動の場を広げ、複数メディアを横断するクリエイターとして独自の地位を確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)


2010年9月26日日曜日

前方後円墳の世界 読了

前方後円墳の世界 読了
広瀬和雄/著 岩波書店/刊 20100820第1刷720円 岩波新書
 先日新聞等で「斉明天皇の墓か」(朝日新聞2010年9月10日金曜日13版1面)と奈良県明日香村の牽牛子塚古墳の発掘調査の記事が掲載されました。「がちょーん」が即売会で配布している紀行書「大和咆哮」に若干の記載がありますので、興味の有る方は是非ともごらんください。
 さて、全国各地に古墳があり、その中でも政治的宗教的デザインが強く現れていると思われる前方後円墳を中心に、我々が古墳時代と学んだ約350年に何故造られたのかを考える内容になっています。
 文字記録が残っておらず、造られた古墳と副葬品などから推測するしかない状況において、数多くの発掘により事例が豊になってきた事と、古墳の保存や研究が進展してきたこともあり、各地の巨大古墳を紹介しつつ、従来の定説ちが違った視点による“歴史”をとらえようとする意欲作。ただし前方後円墳以外の古墳の形や石室の種類等の事例がある程度理解している前提で書かれているので、全くの初心者には向かない内容になっています。
 船型埴輪や石室に描かれた船が、魂を運んで行くのではなく、古墳に魂を運んできた説は本書にて初めて知りました。「大和咆哮」の著者に感想を聞いてみたいものです。

 内容紹介:見る者を圧倒する巨大な墓、前方後円墳。造られた当初は、全体が石で覆われ、時に埴輪をめぐらすなど、さらなる威容を誇っていた。3世紀半ばから約350年間、この巨大古墳が列島各地に造られたのはなぜなのか。史跡として復元・整備された古墳を紹介しつつ、その世界観や地域相互の関係に迫る。
 内容(「BOOK」データベースより)見る者を圧倒する巨大な墓、前方後円墳。造られた当初は、全体が石で覆われ、時に埴輪をめぐらすなど、さらなる威容を誇っていた。三世紀半ばから約三五〇年間、この巨大古墳が列島各地に造られたのはなぜなのか。共通する墳形にはどんな意味があるのか。史跡として復元・整備された古墳を歩きつつ、その世界観や地域相互の関係に迫る。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):広瀬 和雄 1947年京都市に生まれる。同志社大学卒業。大阪府教育委員会、大阪府立弥生文化博物館勤務の後、奈良女子大学大学院教授。現在、国立歴史民俗博物館教授、総合研究大学院大学教授。専攻、考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)


2010年9月25日土曜日

100縁ショップ 鬼安堂 読了

100縁ショップ 鬼安堂 読了
池田陽介/著 アスキー・メディアワークス/刊 20100827初版850円 Dengeki Comics EX
 池田“恵”(無敵のビーナス・魔法の少尉ブララスターマリ等)の新刊出た!と買っちゃった一冊。絵柄が大分変わったなぁ、と思ったら「池田“陽介”」さんでした。失礼。
 内容的には全く持って問題なし。絵柄もかわいいし。私の壷にスポリと嵌りました。
 これも何かのご縁でしょう、今後は著者池田陽介の作品にもアンテナを伸ばす事決定。

 内容紹介:化け猫になっちゃった女子高生・栞。ふしぎなご縁で、もののけたちが集ういこいの場・鬼安堂に招かれるが……?ろくろ首や百目など日本のもののけたちはもちろん、口さけおんなや骨格標本など都市伝説級もののけまで大集合!?ゆるゆる系もののけ4コマ、百鬼夜行のはじまりはじまり。(カバー裏表紙より引用)
(電撃黒魔王掲載)


2010年9月24日金曜日

アイランド・ライフ 読了

アイランド・ライフ 読了
―海を渡って漁師になる・甑島(コシキジマ)日記― ジェフリー・S・アイリッシュ/著 北野幸子/訳 淡交社/刊 19970514初版2000円 
 著者ジェフリー・S・アイリッシュは限界集落にやって来たアメリカ人と云う事で以前新聞記事で目にしていました。先日朝日新聞別刷「The Asahi Shimbun GLOBE」2010.9.20月曜日No.48の6面に記事が掲載されていたので、近所の図書館で著者の本を借りて読んでみました。
 著者は清水建設で働いた後、1990~93年を甑島にて生活。この本はその時の日常を淡々と描いています。何かを紹介したり、考えたりするのではないのにもかかわらず、一章毎にエッセイとしてまとまっている文章の構成能力は素晴らしく、勉強になります。多分に翻訳者北野幸子の日本語表現力も豊であろうことも影響していると思われます。
 著者は甑島生活の後ハーバード大学院に入り民俗学の研究に京都大学へ留学、京都大学修士課程を終了。現在は鹿児島の土喰集落にて家族と生活。朝日新聞での肩書きはノンフィクションライター・鹿児島国際大学准教授。最近宮本常一の「忘れられた日本人」を翻訳し米国で出版。
 本著「アイランド・ライフ」以外にも日本語の著書を出版しているようですが、残念ながら近所の図書館では所蔵していないもよう。他市町村への相互貸借とやらを申し込んでみようか思案中。
 内容(「MARC」データベースより):日本の原点である田舎と出会いたいと著者は甑島(こしきじま)に定住する。定置網や田畑の仕事の加勢をし、島の人々と交流しながら見た、村の人々の暮らし、儀礼、自然への対応などを、新鮮な目で綴る。〈ソフトカバー〉(アマゾンより引用)