魔法科高校の劣等生 8巻 読了
~追憶編~ 佐島勤/著 KADOKAWA/刊 20121210初版550円 電撃文庫
7巻のラストから一週間後の話ながら、三年前の主人公兄妹が中学一年生の時に生じた、作中で語られながら詳細が読者に披露されていなかったエピソードが紹介されるのが今巻。ストーリー展開に直接関係は無くとも、キャラクターの背景がわかる重要な巻になっています。そして、さらに先代の四葉家のエピソードもまた披露され、現在の主人公達が認識は出来ないけれども、彼らが置かれた立場を理解する上でとても重要なエピソードもまた紹介されています。石ノ森章太郎が創作したヒーロー達が、力を得る代わりに失ったモノのような、四葉家の哀しく切ない内容と云って良いのではないでせうか。
これで一つの区切りがついたのかな?
(以下アマゾンより引用)
内容(「BOOK」データベースより)中学一年生の司波深雪は、自分の兄が苦手だった。一体何を考えているのか分からないから。家族でありながら使用人同然の扱いを受けているにもかかわらず…全く意に介さない。兄と目が合えば、深雪の口からは、不機嫌な声が出てしまう。そんな妹に、『ガーディアン』として完璧に付き従う兄。そこには一切の油断もミスも無い。そして、一切の『感情』も。理不尽だとは分かっていても、深雪は兄に苛立ちをぶつけることしか出来なかった。自分の、ただの我が儘だと分かっていても。今とは全く異なる、達也と深雪の関係と、その心の中―。三年前、沖縄で起きた『出来事』によって、二人の心と、その運命が、大きく変わっていく。
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