ザ・ファブル 観了
見終わった時に、女子高生が歳の離れた父親か祖父へ、面白くなかったけど面白かった、と語っていた。
面白くなかったのは普通に女子高生が楽しめるような恋愛ドラマが無く、最初っから最後まで流血シーンばかりであったからだろう。そして面白かったのは、この映画が手を抜いていないからだろう。
映画にはどうしても監督以下製作者スタッフの気の抜けた画面と云うのがどうしても出来てしまう。製作時間の関係か、お金の関係なのか、スタッフの人間関係なのかはわからないが、普通の映画であれば、息を抜くシーンとは異なる気の抜けたシーンと云うのはどうしても生まれてしまうものなのだ。ところが巨匠と云われる、例えば黒澤明の映画等には気の抜けたシーンは無い。だから徹頭徹尾観客は緊張を強いられる。画面から目を離せなくなってしまうのだ。
今作「ザ・ファブル」はストーリー的には鉄板のありふれた“仕掛人”的内容であり、これをそのままシティーハンターと銘打っても成り立ってしまいそうなくらい一本道のどんでん返しの無い脚本なので、心躍る展開は無い。凡百とまで云って良いだろう。
ところがだ、出演者が芸達者で手を抜いていない。さらに演出が手を抜いていない。アクションに手を抜いていない。映像作品として面白いのだ。
岡田准一の生真面目な人柄が、そのまま画面から滲み出ているようだ。
(以下yahooより引用)
キャスト
ファブル/佐藤明(アキラ):岡田准一
佐藤ヨウコ:木村文乃
清水ミサキ:山本美月
フード:福士蒼汰
小島:柳楽優弥
砂川:向井理
幼少期のファブル:南出凌嘉
風間:加藤虎ノ介
バー「バッファロー」マスター:六角精児
松沢:粟島瑞丸
鉄板焼き屋「ちっち」店長:モロ師岡
貝沼:好井まさお
古着屋 店主:倉本美津留
工場長:藤原光博
コード:木村了
黒塩(クロ):井之脇海
河合ユウキ:藤森慎吾
ジャッカル富岡:宮川大輔
田高田:佐藤二朗
浜田:光石研
海老原:安田顕
ボス:佐藤浩市
スタッフ
監督:江口カン
原作:南勝久
脚本:渡辺雄介
音楽:グランドファンク
解説:週刊ヤングマガジン連載の南勝久の漫画を、『永遠の0』などの岡田准一を主演に迎えて実写映画化。天才的な殺し屋が休業し、一般人として生活するさまを描く。共演には木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、安田顕、佐藤浩市らが集結。脚本は『20世紀少年』『GANTZ』シリーズなどの渡辺雄介、CMディレクター出身の江口カンがメガホンを取った。
あらすじ:標的を6秒以内に仕留める圧倒的な腕前から裏社会で恐れられる殺し屋、通称ファブル(岡田准一)は、ボス(佐藤浩市)から「殺し屋を1年間休業し、大阪で一般人として普通の生活を送る」というミッションを命じられる。1人でも殺したら処分されるという条件のもと、佐藤アキラという偽名を使い相棒のヨウコ(木村文乃)と兄と妹という設定で、生まれて初めて普通の生活をすることになる。
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