木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2019年8月1日木曜日

誰も語らなかったジブリを語ろう 読了

誰も語らなかったジブリを語ろう 読了


押井守/著 東京ニュース通信社/刊 20171031第1刷1600円
 押井守著であるが、対談本。聞き手は映画ライターの渡辺麻紀。
 読みやすくてとても面白かった。宮崎駿や押井守を追いかけてきたから知識的に面白いのか、押井守のロジックが身に付いているから面白く感じるのか判らないが、少なくとも押井守の言葉を文章として噛み砕いてスラスラ読めるようにリライトした人の手腕がとても巧い事だけは確かだ。
 拙者はハウル以後の宮崎駿、宮崎駿以外のジブリ作品を面白いとは思えなかったのだが、何故面白くないかは語れなかった。しかし本書を読んで自分の思いが一端を理解することが出来たような気がする。ただハウルに関しては単なるボーイミーツガールの物語かと思ったが、商品を作っているのではなくて子どもが自発的に絵を描いているような作品を作っていたのか。まるで紅の豚の対作品のような事を押井守が語っているので、再度観直したくなった。物語の起承転結がどうもスルリと飲み込めず、苦手意識があった。でも元々物語りを作り損ねた作品であることを押井守に保障されて、自分がバカで理解できないのではないと安心できた。
 今文章を書いていて、本書を読んで楽しめた自分の気持ちが何処から来たか理解できた。押井守が語る内容がイチイチ自分の気持ちを代弁しているような錯覚が出来たのだ。ただ、本書において押井守の語る映画論を補強しているのは、画面の外の押井守と宮崎駿の交遊から補強されている部分であって、スクリーンにとってはノイズでしかないんだよね。でも拙者はマニアだからそのノイズを知るのが楽しい。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:世界のアニメーションに影響を与えた“スタジオジブリ”を、これまた世界中からリスペクトされる監督・押井守が語り尽くす。スタジオジブリの劇場公開作を振り返りつつ、「これまでのジブリ、これからのアニメーション」まで縦横無尽に語った痛快&ディープなインタビュー。<目次>第一章 矛盾を抱えた天才 宮崎駿/第二章 リアリズムの鬼 高畑勲/第三章 ジブリ第三の監督たち/第四章 小さな巨人――スタジオジブリ カバーイラスト/湯浅政明
 内容(「BOOK」データベースより)ジブリ作品が今より10倍面白くなる!?痛快&ディープなインタビュー。スタジオジブリの劇場公開作21本。そして「これまでのジブリ、これからのアニメーション」まで押井守が語り尽くす。
 著者について:映画監督。1951年生まれ。東京都出身。1977年、竜の子プロダクション(現:タツノコプロ)に入社。スタジオぴえろ(現:ぴえろ)を経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら オンリー・ユー』(83)、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)、『機動警察パトレイバーtheMovie』(89)、『機動警察パトレイバー2theMovie』(93)。『GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊』(95)はアメリカ「ビルボード」誌セル・ビデオ部門で売り上げ1位を記録。『イノセンス』(04)はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に、『スカイ・クロラTheSkyCrawlers』(08)はヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に出品された。近作に『THENEXTGENERATIONパトレイバー』シリーズ全7章(14~15)、『THENEXTGENERATIONパトレイバー首都決戦』(15)。最新作は『ガルム・ウォーズ』(16)。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)押井/守:映画監督。1951年生まれ。東京都出身。1977年、竜の子プロダクション(現:タツノコプロ)に入社。スタジオぴえろ(現:ぴえろ)を経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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