地球連邦の興亡 1巻 読了
~オリオンに自由の旗を~ 佐藤大輔/著 徳間書店/刊 19970228初刷199704252刷757円 TOKUMA NOVELS
最近新書サイズの小説をトント見なくなりましたなぁ。でも何某新書はどんなシリーズが出ているかわからないくらいでていて、新書サイズ本が衰えているわけではありません。あくまで小説と云うジャンルでの新書サイズが少なくなったと感じるだけです。変わりにB6版ライトノベル系が繁盛しているのだから、時代と云うものはわかりません。
さて「地球連邦の興亡」。著者が亡くなったと聞いて、以前から読もうと思っていた本を手に取りました。1997年の作ながら、21世紀初頭の国際情勢が当たらずとも遠からずなので、素直に著者に賞賛したいと思います。イギリスのEU脱退とかね。
太陽系外からの異性人遭遇により地球は内紛の果てに“地球連邦”を設立し、対外戦争を開始。2197年どうにか講和をすることが出来た。戦後の軍備縮小が始まり、太陽系と地球人の殖民惑星は経済不況が深刻化していく。地球連邦軍の軍人、元軍人達の目を通して、戦中から戦後直後を描いた本巻は、まるまる1冊が序章と云ってよいでせう。
今後どう展開しようとしているのか、次巻を読むのが待ち遠しい。しかし、地球連邦の興亡は未完と聞く。もったいない人(作者)を亡くしたもんだ。
(以下アマゾンより引用)
内容(「BOOK」データベースより)二一九七年、第一次オリオン大戦で異星人に勝利した地球連邦は、銀河系・オリオン腕に覇権を確立していた。光輝あふれる恒星間植民時代―しかし、連邦植民星系では、戦後処理に起因する不満から、地球連邦政府に対する反感が急速に高まりつつあった。虚飾に満ちた束の間の平和の裏側で、史上最大級の内乱の足音が迫る!今や押しも押されもせぬ、シミュレーション・ノベル界の若手剛腕作家である著者が、十有余年にも亘る構想期間を経て、気宇壮大な長篇未来戦記の書下しにいよいよ着手した。新境地開拓第一弾。
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