木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年2月7日月曜日

ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。


ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。
Wonder Festival 2011 Winter
 知人と電話で盛り上がってしまい、知人からの指摘が無ければ本日の更新を忘れるところでした。更に「ターンAガンダム」視聴を損ないました。サブタイトルが「祭の後」だけに後の祭り。楽しい時間が過ぎるのは早いですねぇ。

 さてワンフェス。
 エヴァンゲリオン・レーシングのレースクイーンの前はいつ見ても人だかり。正面から撮影はできませんでした。会場内での企業ブースでのコスプレによる促販や、一般参加のコスプレーヤーも多数いましたが、プロのモデルさんは身体で金を稼ぐだけの事はあると思いました。
 夏冬半年毎のワンフェスとその間に開催されるトレジャーに顔を出していると、同じフィギュアを毎回見る事になります。本系と違い立体物の制作には時間がかかるのが当然として、ガレージキットの宿命として量産が出来ないのも原因の一つと思います。企業ブースにディスプレイしていた「侵略!イカ娘」のディスプレイ海の家れもん。入口でミニイカ娘が出迎え、カウンターではイカ娘がイカスミを吐いています。なかなかに人気がありました。イカ娘のグッズとか、コトブキヤのブースでイカ娘のイベントがあったりと、アニメが終了した割りにイカ娘人気高いようです。
 拙宅で1月26日に紹介した原田たけひとの同人誌「勇者飛行」のキャラクターを立体化。外堀が着実に埋まっているのにオリジナルが完成しないのは何だか。でも世の中そんなものかも。
 もしかしたら続く。

2011年2月6日日曜日

仏教伝来の道 展 へ行ってきました。


仏教伝来の道
展 へ行ってきました。
 上野東京国立博物館平成館で開催中の「仏教伝来の道~平山郁夫と文化財保護~ ―特別展 文化財保護法制定60周年記念―」を見てきました。平山郁夫とシルクロードの物品を見ていると、喜太郎の音楽が聴こえてきて、解説文を読んでいると石坂浩二の声が響き、明らかな“幻聴”が!!
 平山郁夫の大画面な絵画をボーっと眺めるだけの至福の時間。これで美味いコーヒーでも飲みながら見れたら最高なんですけどね。現地の馬乳酒とかレンガ茶だったりバター茶だったらもっと最高。現地の飲み物はかなりクセがあるそうなので、拙者が耐えられるかどうか解りませんが、雰囲気をぜひとも味わいたいと思います。拙者の表の顔でのお客で世界中を旅しているお爺さんがいるのですが、何処に行きたい?と聞かれたので、モンゴルの地平線を見たいです、と答えたら、あんな何にも無いわホテルでまとものは無いし行くもんじゃないよ、と諭されました。何も無いのを見たいんじゃないですか。
 国立博物館本館には今回「自在置物」が展示してありました。海老とか蛇とかを精密に作りながら手足や体が動くように精巧に作られているそうです。そう、これは明治の海洋堂「リボルテック」、もしくは「フィグマ」。only Japan。江戸時代末から明治にかけて作られ、明治期には盛んに輸出されていたそうです。
 TNM&TOPPANミュージアムシアター今期の上映作品は「江戸城‐本末御殿と天守‐」「洛中洛外図屏風 舟木本」の2本です。それぞれ入れ替えおよび予約制ですのでご注意ください。拙者は江戸城を見てきました。無限の住人で切り込んだのはあそこか。
 国博正面の道を大学を左右に見つつ更に西へ進み、交差点2つ目に下町風俗資料館付設展示場「旧吉田屋酒店」がありました。昔の酒屋が一軒あるだけの施設ですが、四つ角の向かいに良い具合に古びた喫茶店があります。今回時間が無く入れませんでしたが、今度は入ってみようと思います。
 上野公園の梅はほころび始めていました。春が近づいているんですねぇ。写真に題を付けるならば、そう「梅とアリス」。
 御徒町を徒歩で経由してアキバへ。途中ビルに囲まれひっそりと佇む「亀住稲荷神社」を発見。陽が射さなそうなのが残念。アキバの道には宣伝用ラッピングトラックが鎮座していました。「涼宮ハルヒの驚愕」。まだ続いていたんだ…。拙者もスニーカー文庫のシリーズは全部所持しているけど。

2011年2月5日土曜日

RED/レッド 観了

RED/レッド 観了
 小気味良い、痛快なコメディタッチ映画でした。このような笑える映画をこれだけ金をかけて作れるのはUSAだけでしょう。また、かつて見慣れた名俳優達がそこかしこに現れるのも、懐かしいと云いましょうか楽しいですねぇ。久々にUSA映画の真骨頂の一つを見たような気がします。
 アーネスト・ボーグナイン歳とったなぁ。拙者の記憶では「エア・ウルフ」が最後だったような。あと数年早く制作されていたら、もっと出演できた俳優達がいたんでしょうね。
 モーガン・フリーマンが、あそこで退場してしまうのだけが誤算でした。後でひょっこり復活して実は胸に何かが、なんてシーンが続くとばかり思っていました。それとモーガンとブルースが出会って昔話をしている時字幕ではベトナム、湾岸と書かれていましたが、セリフではベトナムの前に何かを言っていましたが、聞き取れませんでした。何と言っていたのでしょうか?
 
原題: RED
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: アメリカ
上映時間: 111分
スタッフ
監督:ロベルト・シュヴェンケ
製作総指揮:グレゴリー・ノヴェック 、ジェイク・マイヤーズ
原作:ウォーレン・エリス[ライター] 、カリー・ハムナー
音楽:クリストフ・ベック
脚本:ジョン・ホーバー 、エリック・ホーバー
キャスト
ブルース・ウィリス(フランク)
モーガン・フリーマン(ジョー)
ジョン・マルコヴィッチ(マーヴィン)
ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)
カール・アーバン(ウィリアム)
メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ)
ブライアン・コックス(アイヴァン)
ジュリアン・マクマホン(ロバート)
リチャード・ドレイファス(アレクサンダー)
レベッカ・ピジョン(-)
クリス・オーウェンズ(-)
アーネスト・ボーグナイン(-)
ジェームズ・レマー(-)
ドミトリー・チェポヴェツキー(-)
マシュー・オルヴァー(-)

 解説: ブルース・ウィリスにモーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチら大物俳優たちが集結したスパイ・アクション・ムービー。今や規則正しい引退生活を送る元CIAのエージェントが、ある襲撃事件をきっかけにかつての仲間たちと伝説のチームを再結成する様子を生き生きと描く。メガホンを取るのは、『フライトプラン』のロベルト・シュヴェンケ。リタイアしたものの、かつてはすご腕のスパイだった彼らの華麗な技に見ほれる。シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: 元CIAの腕利きスパイ、フランク(ブルース・ウィリス)は、心静かに引退後の日々を送っていたが、ある日突然何者かの襲撃を受ける。調査の結果、背後にCIAが絡んでいることを割り出した彼はかつて苦楽を共にした仲間たちを招集。フランクの元上司のジョー(モーガン・フリーマン)や、元イギリスの元MI6諜報部員のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)ら引退した超一流のスパイたちが続々と集まる。

2011年2月4日金曜日

日本はアニメで再興する 読了

日本はアニメで再興する 読了
~クルマと家電が外貨を稼ぐ時代は終わった~ 櫻井孝昌/著 アスキー・メディアワークス/刊 20100410初版743円 アスキー新書
 2009年タイ、フランス、イタリア、韓国、スイス、スペイン、ブラジル、ロシア各国で日本外務省が関係し開催された日本を紹介する所謂“ジャパン・フェスティバル”のプロデューサーとしてファッションおよびマンガ・アニメを企画し、著者自身がマンガ・アニメの講演を現地で行った記録を簡潔にまとめた本。現地の熱気をなんとか伝えようとする著者の文章に、著者自身の人柄の良さが現れ、またファッションとアキバ系に特化しているとは云へ、“日本”が注目されていることに面映さと自尊心をくすぐる内容となっています。
 原宿が世界ファッションの情報発信地の一つとなり、“コスプレ”が注目を浴び、アニメ・マンガが世界中に浸透している現在、文献やモニターに映る情報としての日本や日本に興味のある仲間等、オリジナルのそして生の“日本”を求め世界中の若者が“ジャパンフェスティバル”に殺到している現状を語っています。それに対し、日本のリアクションが薄く、このギャップをなんとかしたいと云う著者の想いもまた伝わってきます。
 シルクロードをラクダで行き来した古来より「人・物・情報」の移動が経済活動そのものと云うのではないでしょうか?拙者は経済関係に全くもって疎いので間違っているでしょうが、主観の話を続けます。かつては人が情報を運び、物に付随して情報が運ばれました。三蔵法師は“お経”と云う「情報」を得るため命がけの踏破をしました。それが今や情報だけが移動し価値を生むようになりました。先ずは“お金”。貨幣紙幣の動きが無くとも「金額」をやり取りするだけで“価値”が生じるようになりました。価値は上昇するばかりでなく下降もします。そして今や全世界的にネットワーク化されました。そしてちょっと前までは人が口伝えで運ぶか、書面で運ぶか、20世紀になって無線や電話で伝えられていた“情報”が、図面だろうが画だろうが動画だろうが瞬時に世界中に個々の元へ伝達できる世界が到来しました。インターネットの誕生と整備により地球の反対側へもタイムラグ無しで情報が伝わるようになりました。
 拙宅も含め日本語で書かれた文章は日本国内で閉鎖しているように見えますが、例えば拙宅「googleブログ がちょーん」の統計を見ると世界中から接続されており、拙者が確認しているだけでも中国圏のブログにリンクが貼られていた項目までありました。先日初めて統計の項目に気がついて表示したのですが、流石世界のgoogleだけの事はありますなぁ。驚くばかりであります。
 このインターネットと「マンガ」「アニメ」「ファッション」「音楽」は相性が良かったと見へ、世界中相互に浸透していくことになりました。その中で地理的要因により、また日本語と云う独自の言語圏であった日本の数々の“文化”が世界中に発信され、“No.1”ではなく、“only one”の数々が受信されていきます。無論インターネットが普及する以前に数々の伏線があり、エコノミックアニマルや農協ツアーと現在の中華人民共和国の様に世界中で揶揄されたり、クルマや家電を輸出しまくり、ヨーロッパでテレビ局が民間で開局された時期に番組の制作が追いつかず、日本のアニメの需要と供給があったモロモロの出来事が現在の“ジャパン・フェスティバル”の隆盛に結実しているのでしょう。
 ところが“ジャパン・フェスティバル”で熱狂している中に日本人の姿は数えるしかなく、日本関連の品々が飛ぶように売れているのに、この商機を生かしていない日本は何とする、と云うのが著者桜井孝昌の主張のようです。
 経済に疎い拙者ですが、少品種大量生産のクルマや家電と違って、出版関連(アニメも含め)は多品種少量生産です。多品種少量生産が輸出向けの産業かと云われると、学校でそうは習っていなかったと記憶しています。ファッションに関してはヨーロッパを中心に世界的に輸出や店舗進出のモデルケースが多数存在しているので、参考例に尽きません。しかし最早伝統産業へと成り下がった家内制手工業の日本映画産業が独自に海外を市場にするには無謀を通り越して滑稽ですらあります。それでも映像産業はUSAに限らずカンヌやら“映画祭”がヨーロッパ各国で行われ映像作品の売買が行われているので、その末席に加えてもらうだけで世界へ打って出る事は可能です。しかしTV番組の一部門としての「アニメ」となるとディズニーやルーニーテューンの事例があるだけで、USAの国家事業としての産業とは比較することすらできません。まして「アニメ」に付随する形で発展したアニメ・グッズの数々やフィギュア等「キャラクター商品」は日本の国内流通ですら、一部の大都市のみを対象としており、先ず日本全国に同一番組は放送されていない事を認識した上で、各県毎の特色を鑑み、関東地方を中心としたアニメ放送とその人気がキャラクター商品の売れ行きを左右している以上、日本の放送局のコントロールが出来ない海外においてキャラクターグッズの販売は冒険以外のなにものでもありません。600万部発行を誇った当時の週刊少年ジャンプですら沖縄へ届けるのに時間も輸送費もかかり、離島の大半に至ってはジャンプを届けることすら出来ない状況で、地球の反対側のヨーロッパで物販が出来るとはとうてい考えられません。
 ヨーロッパでオタク向け物品の販売が出来るとしたら、小回りの利く個人貿易によるピンポイントしかないでしょう。もしくは一年とか二年海外で社員を自由行動させられる企業体力を持った大企業(日本の出版業界に大企業は小学館・講談社しか存在していませんが)。それでも例えばコンテナに積み込んだ物品を飛行機と船とどちらで輸送するかから始まり関税やら何やら手続きは数限りなくあります。飛行機輸送なら時間は直ぐですが、経費は跳ね上がり、小売金額に跳ね返ります。船便ならヨーロッパへは約半年(今はもう少し早いのかな?)かかり、物が到着した時には現地の人気が無くなっている可能性すらあります。クルマや家電だって現地工場での生産をするのは何故かを考えればわかるでしょう。やはり日本の仕様がそのまま現地で受け入れられるわけではありません。玩具「シルバニアファミリー」が世界各地で売れているようですが、各国毎に特色ある色があったり、その国独自の受け入れられる動物がおり、それぞれ細かく対応しているとかつて日経流通新聞に掲載されていました。
 書籍としての「マンガ」であれば言語の壁は越えようがありません。日本で印刷したものが売れるのは一部のマニアかインテリのみで、大量販売には程遠いとしか云いようがないのでは。
 否定的な事ばかり並べ立ててしまいましたが、商売人が商機を見逃すはずがありません。採算がとれないから行動しないだけでしょう。ましてやアメリカで日本のマンガを翻訳している会社の一つが、マンガ部門の縮小整理をしています。必ずしも商売として“書籍マンガ”が拡大しているわけでは無いと思われます。インターネットと海賊(版)性であることが浸透理由の一つなのではないでしょうか。
 また、インターネットその他の断片的情報しか無いが故の“熱狂”もあると考えられます。平安時代雑密しかなく大陸へ真理を渇望して渡海した空海や最澄らに続く僧達や、江戸時代の長崎に集まる日本中の秀才達、そして明治時代世界中へ送り出された若者達、完全に拙者の主観ですが太平洋戦争の敗戦により帰国を余儀なくされた世界へ一度は散った日本人達、記録や足跡により時代を越え彼ら日本人が海外の情報を渇望していた事が良く解ります。それと似たような事が日本に対し行われているとするならば、日本のすべきことは、売りに攻勢をかけるのではなく、受け入れこちらが赤字になろうとも“もてなす”事こそが重要なのではないかと、本書籍を読んで考える次第。
 出版が2010年4月10日であり、奥付のページに
 「本書に掲載している情報及びデータは、2010年3月20日現在のものです。」
と有りながら、冒頭本文一行目に
 「2011年11月4日朝、私は氷点下のモスクワにいた。」
と書かれていました。
 まあ、誤植なんでしょうなぁ。拙者も人の事は云えませぬが…。

 内容(「BOOK」データベースより):世界各地で催される日本紹介イベントには数万人が集まり、マンガ本が飛ぶように売れていく。現地の若者たちは日本語でアニソンを歌い、夢は原宿や秋葉原に行くこと。だが当の日本人がその現実に気づかず、いまだ富士山と伝統芸能ばかりを海外に発信している。そのミスマッチを豊富な現地取材から詳らかにし、新たな商機を提案する。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 櫻井 孝昌:1965年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。出版社を経てラジオ番組やウェブサイト、音楽PV等のプロデュース、ノンフィクション作品の執筆等を手がける。現在は世界における日本のポップカルチャーを研究し、欧州やブラジルなど世界16ヵ国延べ38都市で文化外交活動を実施。外務省アニメ文化外交に関する有識者会議委員、カワイイ大使アドバイザー等の役職も歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

2011年2月3日木曜日

天にひびき 3巻 読了

天にひびき 3巻 読了
やまむらはじめ/著 少年画報社/刊 20110212初版552円 YK OURS COMICS

 本日2月3日は節分。家々からは豆を撒く声が聞こえ、店頭では豆撒き用の豆を売る光景を見るのが通例ではありましたが、ここ数年関東地方でも太巻きを方角を合わせて食する“恵方巻”が店頭を賑わわせるようになりました。一地方の行事であった“恵方巻”でしたが、季節ごとのイベントの一つとして、拙者の記憶が正しければコンビニが取り上げて以来、スーパーや和食系飲食店が広告・促販や店頭イベントで盛上げた結果広く認知されるようになったと思います。バレンタインとチョコレートが企業努力により繋がったように、本日正に企業による商業主義により文化が伝播する瞬間を目撃してしまいました。無論消費者も唯々諾々と企業から提供されるモノや情報を消費しているわけではなく、取捨選択をしているわけですから、イベントを打ったからと云って広く世間に受け入れられるわけではありません。その点では“恵方巻”は成功して例となるのではないでしょうか。拙者は恵方巻の由来を寡聞にして知りませんが、大方部屋の隅で太巻きを独り占めしてモグモグ食べている所に、
 あんた何してはるの?と踏み込まれ、
 こ、これは縁起を担いで黙って一人で食しているのだ、
 ほな私もそうさせてもらうわ、モグモグモグ
 なんてことがありましてん、と笑い話が一地方に流布されたのではなかろうかと妄想する次第。

 さて、「天にひびき」の第3巻。バイオリンを音楽大学で学んでいる久住秋央は、今一つ音楽活動に身を入れることが出来ないでいた。そんな或る日、とある偶然からオーケストラの指揮棒を振った少女“曽成ひびき”と再会し、彼は自分の運命が動き始めたのを確信する。更に彼を気に懸ける同期の女性や、プロとして活躍中の幼馴染も登場し、久住秋央の周りは華やかにそして賑やかになっていく。
 本編を読んでいくと久住秋央の家族や関係者もまた音楽家であることがわかります。彼の同期生も似たようなものでしょう。結局芸術関係に進める少年少女は、生まれたときの条件に左右されやすいと思われます。そんな今の世の中親の因果が子に影響するんですか、と云う疑問は当然思い浮かべるでしょうが、親の年収が子の学歴に影響があるとの統計結果が出ていますので、教育の環境は大事であるのは確かです。無論個々のケースにおいては様々な条件が重なりますので、一つの要因と成っている程度の話になります。一般論として親の背中を見て育つわけですから、親の跡を継ぐのは、馴れ親しんだ世界を引き継ぐわけですから楽ではあります。さらに云えば身近にモデルケースがある分、自分の経験値を初めから幾らか持っている事にもなります。あくまでもトバ口が広いか狭いかの話で、社会に出て成功するかどうかは、その後の己の才能と努力と運がモノを云うのは云うまでもありません。ただ何であれ、目標が出来、目標に向って突き進むとき、本人が意識せず努力を続けられるのは間違いありません。山の頂に立つのが目標ならば、山を登るのは苦ではなくなります。しかし、物語は更に一歩進ませ、現在リハビリ中の主人公久住秋央の師匠が登場します。芸術は才能と共に技術の世界でもあります。何十年もかけ培った技術が病気により無に帰した時の人間の姿の一つを描き出す、著者やまむらはじめの技量に感動。

 内容紹介:少年時代…久住秋央は幼馴染の父親がコンサートマスターを務めるコンサートの練習に来ていた。だが指揮者の曽成氏は休憩時に失踪。そこへ現れた少女が、父の代わりだと指揮を降り始め、奏者達は彼女の振りにのまれ演奏してしまう。コンサートは成功するが曽成氏は音楽界から退く。そして9年後―――。大学生になった秋央は冷めていたが、あの時の少女、曽成ひびきと再会し、また彼女の魅せる音楽に翻弄され、また努力をはじめる。そんな中、渡欧していた幼馴染みが帰国して……!?音大生達の想いが奏でる音楽青春ストーリー!
(ヤングキングOURS掲載)

2011年2月2日水曜日

無限の住人 27巻 読了

無限の住人 27巻 読了
沙村広明/著 講談社/刊 20110121第1刷543円 アフタヌーンKC

 アニメ「∀ガンダム」第2話~成人式~視聴。西城秀樹のオープニング「ターンAターン」を始めて見ました。懐かしい感覚。まるで'70年代の特撮番組の曲を聞いた様です。まあ、作曲小林亜星だし。オープニング映像はカッコイイと思うんですけどね。Wikipediaによると「富野総監督は『ターンAターン』を非常に気に入っていた」とか。本編は粗く感じるほど進行スピードが速く、ノンカット版が見てみたい(そんなものがあれば)と思ってしまいました。主人公がガンダムに乗り込むまで2話もかかったシリーズってありましたっけ?そう考えると乗り込むまで急ぐ理由はよく解ります。音楽は菅野よう子。拙者の良く聞くBGMの中に「『ターンエーガンダムwith菅野よう子』映像・音楽&ギャラリーの夕べ」が入っておりまして、画像と音楽が合っているのを始めて見ました。菅野よう子は良い。余談ついでに、本日の読売新聞夕刊に銀河の歌姫してMay'nが大々的に取り上げられていました。やるな、読売。

 さて、「無限の住人」。主人公不在!しばらく凛も卍も連載でも単行本でも見かけていないような気がします。しかしヒロインが仇と追う逸刀流の興亡を描いている点では見所ではないでしょうか。今巻は無骸流の偽一と逸刀流の阿葉山宗介との死闘。他の逸刀流の面々は残念な事に。“チャンバラ”ではなく、金属の塊りを相手にブツけ斬りあう死闘を描いているので、見ていて痛みを想像してしまいます。よく肋骨が何本が折れる描写がありますが、脇腹や鎖骨ならまだしも、胸の太いのを何本か折れたり背中が折れると身動き取れなくなりますぜ(経験者談)。それでも動けるまで鍛えるのが達人たる所以なのでしょうが。

 内容説明:「勝つ事こそ剣の道」という逸刀流統主・天津に両親を殺された少女・凜は、仇討ちのため、身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にする。異形・残虐・悲運……様々な殺人者たちが交錯し葬られる、凄惨な剣戟活劇。これが「ネオ時代劇」だ! 第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。逸刀流副将・阿葉山宗介は、自らが育てた若手門下生たちにより、意に沿わず戦いの場から遠ざけられていた。だが、そこに吐鉤群のかつての手下、無骸流の偽一と百琳が現れる。かつて、騙され毒を盛られた偽一に憤激の刃を見舞う阿葉山。偽一も「無骸流最後の仕事」と応戦し、因縁の戦いが始まった! 一方、阿葉山を遠ざけた逸刀流若手・亜門らは、吐が率いる六鬼団と剣を交えるが……。
 著者について 沙村広明:漫画家。1993年、アフタヌーン四季賞夏のコンテストにて四季大賞を受賞した『無限の住人』でデビュー。年末より連載化した同作は、現在も大人気連載中。2008年にはアニメ化もされた。他にも『おひっこし』『シスタージェネレーター』『ハルシオン・ランチ』(以上すべて講談社・刊)など作品多数。 (アマゾンより引用)
(アフタヌーン掲載)

2011年2月1日火曜日

ダブル・フェイス 23巻 読了

ダブル・フェイス 23巻 読了
~月影、炎上!~ 細川不二彦/著 小学館/刊 20110202初版524円 ビッグ コミックス

 ♪どこかに平和があるならば、いつかは花も咲くだろう。
 「ハートキャッチプリキュア!」最終回視聴。大団円の文字が青空に浮かび上がるような終わりではなかったでしょうか。話が飛び跳ねますが、外務省はハートキャッチプリキュアを買い取るか助成金を出して世界中の地上波テレビ局に格安で売り込むべきです。何故かと云うと、世界中のちびっ子達にこの作品を見てもらいたいからです。うろ憶えですが、かつて拙宅で紹介している「櫻井孝昌」の本の何処かに、日本製アニメが世界中に日本的価値観を植え付けている云々みたいな文がありました。その伝で云うならば、「セーラームーン」が育んだ世界中の女の子へのメッセージが、「ハートキャッチプリキュア!」に内在されているようでなりません。今「ハートキャッチプリキュア!」を世界中にばら撒けば、少年少女の胸中に必ずや種を植えつけることでしょう。その中の何人かが将来、花を咲かせることがあれば、世界が変わるような気がします。そんな夢想すら育んでくれるストーリー、演出、絵、動きの優れた素晴らしい良作でした。一言で語るなら、そう、「こぶしパンチ!」に尽きるでしょう。この稚気と云うべき感覚が、逆にストレートなメッセージを臆面も無く表現できたのだとと思います。幼児語的感覚は理屈先行の大人が生み出すには難しい気がします。スタッフの中の誰かのお子さんが発した言葉が生かされたのではないでしょうか。

 さて「ダブル・フェイス」。13年前のとある事件から誕生した“Dr.WHOO”。13年の過去と現在が繋がり、北大路冬彦=Dr.WHOOの敵もまた露わになるのであった。
 主人公が裏の経営者でもある町金融も、現実世界のあおりを喰らって倒産寸前。逆にこの状況が主人公の逆境となり、物語を加速させ緊張感を漂わせることになりました。転んでも無料では起きないと云うか、禍転じて福と成したか、作者も当初の想定とはかなり違ってきているのではないでしょうか。でも根幹は平成の“岩窟王”とも云うべき作品。交錯する人間関係と共に、23巻まで積み上げたエピソードを絡めつつ物語が益々盛り上りを見せてきました。やはり著者本人がペン入れしていると画面かた伝わるパワーが違いますね。

 内容説明:悪を滅ぼすマジシャンの戦い、遂に佳境へ!13年前、銀行員としてアメリカに駐在していた北大路冬彦は、上司の柳原愛彦にハメられ、3000万ドル横領の罪をなすりつけられて収監されてしまう。だが、凶悪犯の巣窟のような刑務所からの脱獄に成功!!名前を捨て、愛する妻子にすら何も告げられぬままに日本に帰国。町金融"月影ファイナンス"のダメ営業マン・春居筆美として生きることに。だが、それはあくまで表の顔。裏の顔は、脱獄を手引きしてくれた謎の組織・クロブチ機関に属し、さまざまな悪を成敗するDr.WHOOという魔術師なのだ!!事件から13年、入念な準備をした北大路(=春居)は、すべてを奪った張本人で、今は与党・立憲民政党の副幹事長になっている柳原を破滅させようと追いつめる!!自らの背後にも、恐ろしい敵が忍び寄っていることには気づかないままに…… (アマゾンより引用)
(ビッグコミック掲載)