木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年11月7日日曜日

ロボット残党兵 4巻 読了

ロボット残党兵 4巻 読了
~妄想戦記~ 横尾公敏/著 徳間書店/刊 20101001初版590円 RYU COMICS

 目覚めても頭痛は治まってませんが、バファリンで抑えられたので出勤。日曜日も出勤なんです。今日は仮面ライダーオーズもハートキャッチ・プリキュアも放映されていないので心晴れ晴れと出勤できました。

 ロボット残党兵の話、
 1943年太平洋上タワラ環礁において日米軍の激突があった。日米ともに新型兵器“機械化人間”の本格使用による戦場となった。日本式機械化人間“日の丸人”の開発者“三船”は己の体を機械化し、戦場に赴く。戦場は敵も味方もただ、ただ、「死」を生産するためだけの場所でしかなかった。
 そして事態は急転直下!ここにいたりタイトルの「残党兵」の意味が解った!!ここに至るまでの太平洋戦争らしい戦いは序章に過ぎなかったわけですね。
 激戦を生き残り、普通の人には到底耐えられぬ宿命を背負いながら、世の迫害に責められながらも、その責める世の中を守るため孤独の中戦い続ける、これぞヒーロー。
 萌えではない、燃えるマンガがここにある!

 内容紹介:敵味方ノ区別無ク殺戮ヲ繰リ返ス米軍ノ超巨大兵器ニ徒手空拳デ最後ノ決戦ヲ挑ム三船以下生キ残リシ日ノ丸人タチ 死力ヲ尽シタ激闘ノ結末ハ?ソシテ…戦イノ果テニ待ツモノハ!?(カバー裏表紙より引用)
(月刊COMICリュウ掲載)

2010年11月6日土曜日

ACONY(アコニー) 3巻完結 読了

ACONY(アコニー) 3巻完結 読了
冬目景/著 講談社/刊 20100922第1刷590円 アフタヌーンKC

 本業とは別に仕事を命令されて、やっと納品してきました。休日なのに。家に辿り着き一眠りしたら偏頭痛が激しく、バファリンを飲んでも治まらずUPもままならず床に就きました。閑話休題。

 さて「アコニー」。
 母親が仕事で海外へ出張してしまったため、祖父の住む“しきみ野荘”に転がり込んだ中学生“モトミ”であったが、しきみ野荘は人外が住まう魔窟であった!と云うのが粗筋みたいなモノですが、人外の魔窟ではなく、単に常識では測れない人々と接点ができただけとも考えられます。作中でもしきみ野荘以外で普通に社会生活を営む人類以外のキャラクターが登場していますし。
 下宿とか寮とかで他人と暮らす事でカルチャーショックを受けたり様々な影響を受けるのは当然なことであり、それらの体験を面白おかしく描くのは洋の東西を問わずテレビドラマやマンガの常套手段だと思います。拙者の見た狭い範囲の中での最高傑作は「マカロニほうれん荘」だと確信しています。手塚治虫の妖怪アパートに住むマンガも面白かったと記憶しています。
 しきみ野荘に小説家の父親と住む本作品のヒロイン“アコニー”の秘密が開陳される本巻、だから何って感じですかね。その後の短編連作こそが本来の姿ではなかろうかと思う次第。こんな感じであと数巻分連載すれば、それなりに盛り上ったのではないでしょうか。なんか勿体無いような気もしますが、惜しまれつつ終わるのが一番良い結末ではないかと思います。

 内容説明:永遠の13歳、アコニーと奇々怪々な住人たちによるGOTHIC BLACK APERTMENT  COMEDY 13歳から成長を止めている少女・アコニーは“しきみ野”アパートで怪奇小説家のパパとふたり暮らし。消息を断っていたママの魂もヌイグルミに宿って帰ってきた!! 一家団欒、奇妙な住人たちとの楽しいアパート生活を満喫中!(アマゾンより引用)
(アフタヌーン掲載)

2010年11月5日金曜日

×××のゴアちゃん 読了

×××のゴアちゃん 読了
G=ヒコロウ/著 コアマガジン/刊 20101002初版933円 MEGASTORE COMICS

 アニメ「神のみぞ知る世界」の録画を二度続けて失敗。敗因は何だ!?

 さて「×××のゴアちゃん」の話。“×××”は“チョメチョメ”と読むらしいです。×をチョメと何故読むのでしょうね?やはり山城新吾からきているのでしょうか。それとも以前からあった符号で、例えばかつて新聞記者が電話で記事を読み上げる時に“・”を“ナカグロ”と云うように、どこぞの業界用語が広まったとか?
 最近めっきりストーリーマンガを描かなくなった著者G=ヒコロウ。それでも色々な雑誌(主に成人向けマンガ雑誌)にカットを描いていたのですが、今単行本はそれらカットやコラムや四コママンガや1ページマンガの集大成。ヤマなしイミなしオチなしの所謂“ヤオイ”マンガの筆頭とも云うべき作品群です。(反論は認めます。)ついでにHな感じすら無し。勢いだけで描いているような部分もあり、セリフや背景に書かれるゲームやマンガのネタが解らないと魅力が半減以下になります。でも理解するにはマニアと云うかオタク的常識を身につけねば成らず、身につけてしまったら、仮面を被って社会生活を営むか、表街道を歩けぬ存在になるかの二者択一になります。でもだからと云って裏街道を歩くようになるのではなく、いわば常識と非常識の境界人(マージナル人)に成るわけで、例えば趣味人とは別な存在であり、オタクは所詮オタクでしか無い存在なわけです。故に著者G=ヒコロウはメジャーに成り得ない、のがとても残念です。コミケの常連でもありますが、是非ともオリジナルの作品とかも出していただきたいものです。
 
 出版社/著者からの内容紹介:華の大江戸でも噂のアノコ。無意識に「ヒコロウ語」を口走るほどの感染力! 小竹田貴弘氏(代表作:怪異いかさま博覧亭 全五巻、一迅社刊)オススメ7年目の奇跡、再び...!
 【収録作品】マトメナス(加筆修正)/みんなはどぅ?ZOMBIE 宣伝マンガ/1P(もしくは2P)田中さん/コアマガのGOREちゃん/水漬け!! オカルトうずら狩り部/デイジーデイジー/累ガイダンス/MWBS(みんなはどぅ?メガストア)/みんなはどぅ?メガキューブ/都市伝説イラストコラム/ハチミツとグローバー/ザリ/ケイ×ドロ/ギドララ/ミミズ/アワレナマッシーン/本日晴天 電波良好。/スモーキン ザ ウォラー/モンスターNo.9/剣も魔法もないけれど。/ゾンビ/ほか...
 出版社からのコメント:イツかドコかで読んだアノ作品やイラストをギュギュッと濃縮収録!脳天爆裂!!? G=ヒコロウ、コアマガジン第三弾!メガストアコミックスNo.279(年齢制限なし)(アマゾンより引用)


2010年11月4日木曜日

王子の優雅な生活(仮) 3巻完結 読了

王子の優雅な生活(仮) 3巻完結 読了
紫堂恭子/著 朝日新聞社/刊 20101130第1刷円 ASHAHIコミックス
 
 アニメショップの老舗アニメイトでは毎月2回『きゃらびい』というショップ広報誌が無料で発行されています。下旬発行誌にはマンガ発売一覧が掲載されており重宝しておりました。最近忙しくて10月下旬号の入手が出来ませんでした。抜かった!最近のマンガは少数部数発行の品が増えてマンガ専門店の店頭だけでは網羅することが出来なくなりました。なんとかして次の手を考えなくては。閑話休題。

 クーデターにより小姓一人だけを連れ森に逃げ込んだアンドレア王子。箱入り息子のため世間の常識には疎いが、常識に囚われない柔軟な思考と持ち前のポジティブシンキングで、素直に他者の意見を聞き入れ正しき行いをしようとする姿は人々を魅了し、アンドレア王子の下に人々があるまろうとしていた。
 貴種流譚のオーソドックスなストーリーであるがゆえの安心感と安定感がコメディタッチをより盛上げます。ある意味人を超越したアンドレア王子が主人公のため、恋愛を王子で描く事ができず、ギルバート森林官と幼馴染の悲恋を舞台設定の一つとして取り上げているのが、水戸黄門みたいでなんとももどかしい面がありますが、そこは紫堂恭子の手腕によって巧みに演出されています。
 時代とか舞台とか言明されていませんが、中世期のヨーロッパを模していると思われます。その中での王は貴族同士の連立政権みたいなもので、必ずしも王が強大な権力を持てたわけではありません。しかもアンドレア王子が逃げ込んだ森は王領森林であり、王の土地であるのとともに通常の開拓等からは守られており、周辺住民の王族への親しみが深いのも著者紫堂恭子の舞台設定の妙といえるでしょう。
 後半やや駆け足の面が無きにしもありませんが、読者層へのマーケティングから云って戦記好きの野郎達が消費者では無い以上、国取り物語は蛇足であり、今作品のもう一人の主人公であるギルバートの悲恋に決着がついた後日譚として捉えるならば、スピード感のある良い結末をむかえられたのではないでしょうか。

 内容紹介:思わぬクーデターから始まった逃亡生活の中で、国のあるべき姿を学んだアンドレア王子、圧政に苦しむ民を、大胆不敵かつ華麗奔放に救う噂が広まり、王都からも少しずつ味方が終結する!そんな王子の活躍に、アガレス新王はついに直属部隊を差し向け、王子捕縛のため横暴な策をとるが……。王都奪還をかけた最終決戦、天はどちらの王に味方するのか!?堂々の完結!!(カバー裏表紙より引用)
(Webコミック「ホラー&ファンタジー倶楽部」掲載)
 

2010年11月3日水曜日

地球の切り札 2巻 読了

地球の切り札 2巻 読了
~先生に魔改造されました。~ 鷹見一幸/著 角川書店/刊 20101001初版600円 角川スニーカー文庫

 アニメ「侵略!イカ娘」の「飼わなイカ」に泣く。泪を流したわけではない。その切なさに泣いた。ネタ的にはありきたりで、夢オチなのは途中ではっきりしたし、オチがどうなるのかの予測は的中しなかったが、イカ娘好きのキャラクターが絡むのは想定内だった。エンディングに、もしや、と思ったらダメだしで出てきて、海に帰ったのかどういう新しい人生を歩んだのか胸中を渦巻いて落ち着かなくなりました。例えるなら星守る犬とか忠犬ハチ公とか。悲しさではなくて“切なさ”です。夏の終わりの線香花火の消える瞬間の寂寥感と申しましょうか。拙者の原初の感情はこの“切なさ”と云っても過言ではありますまい。マンガや映画や「物語」を好んでいるのも、原初の感情に端を発しているのでしょう。
 そういった意味でアニメ版の「イカ娘」は拙者のストライク直球ど真ん中で射抜いているといえます。何故か小説版「だいじょうぶマイフレンド」を思い出しました。閑話休題。

 「地球の切り札」の話。
 新たな敵、それは帝国の王子。対するは中学生防衛委員会の面々!知恵と勇気で戦い抜け!!と云う事で、事故で宇宙でも珍しい超能力を得てしまった“神通細香”は地球外生命体に目をつけられハメに。神通に慕われる上級生“最上健吾”は彼女の精神安定剤として参謀役に抜擢、彼女自身を守るため公私共に忙しい日々を送ることになりました。
 今巻では新たな敵と、新たな仲間が登場。九人の戦鬼と云わせている以上「あとは勇気だけだ」の名ゼリフも最高のシチュエーションで取り上げてもらいたいものです。
 地球の切り札と云う位ですから、地球上でのローカルな舞台ではなく、宇宙規模のシチュエーションが活躍の舞台になるのだろう、と期待中。

 内容紹介:地球を守る使命をもった健吾と細香は、その力がばれないようにこっそり防衛中。そんな時、「カエルの仮面をかぶった執事」という変質者が、夜な夜な現れる事件が発生!? これはまたしても宇宙人の仕業なのか!?
 内容(「BOOK」データベースより):健吾と細香は、悪徳宇宙人から地球を守る切り札として、今日もこっそり防衛活動中。そんなある夜、執事姿にカエルのマスクという変質者が、女子中学生に声をかけるという怪事件が発生!これも宇宙人の仕業なのか!?一方、健吾が属する防衛委員会の面々は首を傾げていた。最近、体調がおかしく、周囲でヘンな現象が起こるという。実はカミラ先生の特殊な治療のせいで、奇妙な能力が目覚めていたのだ!ドタバタ地球防衛第2弾。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):鷹見 一幸 2000年『時空のクロス・ロード ピクニックは終末に』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

 蛇足。
 ニュースで目にしているでしょうが、夕べの23時に某基地で爆発事件がありました。拙者の目と鼻の先なんです。丁度ネットにUPしていた時だったんですが、驚きました。120ミリ野砲の発射音みたいな振動があったので、てっきり暴発でもしたのかと思ったのですが、翌日聞き込みの私服が近所を歩き回っていました。実は数年前にもマンション越しに迫撃砲みたいのを打ち込まれていて、近所迷惑千万。犯人がわかったら荒川に沈めてくれよう。

2010年11月2日火曜日

じょしらく 1巻 読了

じょしらく 1巻 読了
~特別版~ ヤス/漫画 久米田康治/原作 講談社/刊 20100517第1刷1313円 プレミアムKC

 神のみぞ知る世界ととある魔術の禁書目録Ⅱをともに録画失敗。それほど気合を入れて見てはいないけど、強大な力を得られる魔道書を唯一読めるシスターを救ったと思った後どうなったのかが知りたい!仮面ライダーOOOの主人公がそれとなく重い過去を背負って生きていましたねぇ。いままでなんとなく匂わせていましたが。Wもコミカルな中にドラマを演じていましたが、OOOも中々にストーリーが面白そうです。ハートキャッチ・プリキュアがまた新たなる強大な敵!修行として己自身との闘い!!と燃える展開。それが可憐な少女達なら尚更!!!で、仮面ライダー的ハト・プリを実写が撮れないか考えました。ロシア周辺とかイスラエル周辺あたりで武力衝突の緊張が高まる街角でサバクのシトの幹部がビルの上あたりで、愚かな人間どもよ互いに殺しあって滅びよ!とかアジテートしていると、少女二人が戦車の上とかに飛び乗って、そんなことはさせません!人はそんなに愚かではありません、とかなんとかいつものセリフと変身。小説版機神兵団のラストみたいに戦場で繰り広げられるシーンを、ミュージカルとか演劇を実際の戦場で演じるってのはどうでしょう。兵士にも市民にもプリキュアが浸透していないと成り立たないんですけどね。テーマは戦場に咲く心の花。

 さて「じょしらく」
 “女子落語”の“女子落”なのでしょう。高座の楽屋で落語家の少女達が他愛も無い話をする話。これが本当の楽屋落ち。
 落語のシーンが一切無いので、特別版ではCDに原作者久米田康治によるパロディ落語が二話入っています。語り手はAKB48から小野恵令奈と声優後藤沙緒里。何故この二人の組み合わせなのか良くわかりません。収録されている二つの話は、プロの落語家に演じさせたらすっごく面白いネタなのではないでしょうか。落語家にもアニメとかマンガとか好きな人はいますから、こういった企画に参加してくれる落語家もいると思うんですけどねぇ。
 映画であれ、マンガであれ、ストーリーの組み立てとか笑いとか泣かせ所とか一番面白くて手軽に楽しめつつ研究できるのは「落語」だと思います。一人による語りというのもセリフの勉強にとてもなります。子どもの頃は面白くないと思っていましたが、それは単に拙者自身に知識が無く、落語で語られる世界観を理解できませんでした。時蕎麦にしても、ただ聴いただけでも面白くはありますが、江戸時代の立食いの知識や、江戸の外食産業の話、灯火の知識等を少し仕入れただけで面白さは段違いです。屋外で蝋燭の炎だけで食事を体験してみれば、電灯のなんと素晴らしく有難い事か身に染みます。落語侮りがたし。
 そんな落語とは関係の無くはない、萌えーをあえて外した作品。ラジオ「さよなら絶望放送」内で宣伝しているからつい買っちゃいました。次巻も買うかどうかは神のみぞ知る。

 作品紹介:原作/久米田康治・漫画/ヤスの異色コラボは1巻目から特別版!!原作をつとめる久米田康治氏が、古典落語を元にネタを書き下ろし、それを実際にカワイイ女の子に演じてもらうという何たる贅沢!!第1巻特別版には、キグちゃんとククルちゃんの2人の落語を収録したCD付き! キャストは 暗落亭苦来役/後藤沙緒里さん 波浪浮亭木胡桃役/小野恵令奈さんの2人。他にも、ヤス氏描き下ろし壁紙なども収録!

噺家紹介

蕪羅亭魔梨威(ぶらていまりい)
一番元気な女の子。ツッコミ役のようだが最も簡単に他人に振り回されてる気がしなくもない。

波浪浮亭木胡桃(はろうきていきぐるみ)
通称キグちゃん。マスコット的存在だが、その天然っぽさの裏側には、腹黒さが隠されている。

防波亭手寅(ぼうはていてとら)
ポニテがキュートな女の子。パッと見では一番フツーっぽいが、そのツッコミは意外と厳しい。

空琉美遊亭丸京(くうるびゆうていがんきょう)
名前の通りクールでビューティ。楽屋では主に会話のダークサイドを担う。がんきょうは眼鏡から。

暗落亭苦来(あんらくていくくる)
基本的に暗い性格で、丸(ル:がん)さんと共にダークサイド担当。たぶん怪談が得意。

 著者について:久米田康治 出身:神奈川県、デビュー:1990年 『行け!! 南国アイスホッケー部』第27回新人コミック大賞(小学館)で入賞。1991年 週刊少年サンデー15号より『行け!! 南国アイスホッケー部』を初連載。受賞歴 :『かってに改蔵』(平成13年度 第25回講談社漫画賞・少年部門ノミネート)・『さよなら絶望先生』(平成19年度 第31回講談社漫画賞・少年部門受賞)、コミックス:『行け!!南国アイスホッケー部』全23巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『育ってダーリン!!』新装版A巻B巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『太陽の戦士ポカポカ』全5巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『ルートパラダイス』全2巻(ヤングサンデーコミックス:小学館)、『かってに改蔵』全26巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『さよなら絶望先生』1~12巻(以下続刊)。(アマゾンより引用)
(別冊少年マガジン掲載) 


2010年11月1日月曜日

テラオ The next generation machine 4巻 読了

テラオ The next generation machine  4巻 読了
近藤るるる/著 エンターブレイン/刊 20101105初版580円 BEAM COMIX

 月刊『コミックゼノン』創刊。先だって休刊になった『コミックバンチ』の後続誌。発行はノース・スターズ・ピクチャーズ、編集:コアミックス、発売は徳間書店、発行人・編集人は堀江信彦。へーっ、徳間書店と組んだのか。雑誌『創』あたりでその辺の事情を特集して欲しいものです。さて、内容はと云うと、傾奇パンツ!あっ。付録か。「蒼天の拳」が看板になるのかと思いきや原哲夫の新作「いくさの子-織田三郎信長伝-」連載開始。原哲夫の描く信長だと「花の慶次」で忍者蝙蝠が語る信長の最後が美しくもかっこよくて泣けました。信長の顔も良かった。拙者としては史実の信長からはインテリ・ヤクザっぽくて剛毅さを感じられないのですが。その他の連載陣はほぼバンチからの継続で、これといった変化を感じる事はできません。この路線に先はあるのでしょうか。最早マンガ市場は縮小の一途ですから、ニッチを攻めるしか無いと思われます。ケータイとの連携もその一つなのでしょう。雑誌タイトルの“ゼノン”は観世音菩薩の「世音」に由来しているそうですが、最早神頼みなのでしょうか。もとへ仏様か。

 離島の分校へ赴任することになった石原は、島の日常に溶け込んでいるロボット“テラオ”と遭遇する。テラオはゲームソフトを読み込み現実化する力があるらしい。テラオの秘密を巡って国や企業間のスパイ合戦もなされていた。そんなSF的設定がありながら、やはり島の診療所に赴任している女医“蓮沼莉子(前作「たかまれ!タカマル」のレギュラーキャラクター)”との恋愛ドラマに!?さらに今巻では石原の同僚教師“丸 優奈”登場。三角関係勃発か?
 医者と家と云えば、やはり海岸の絶壁に立つ洋館でしょう。これは最早不文律。
 村長の歌「渚のマーメイド」を聴いてみてー。誰か曲つけてユウツベにUPしてくれないだろうか。ちゃんとオッサンに歌って欲しい。

 内容紹介:ビーチバレーに懸けた青春!?小笠浦の島民にはすっかり【恋人同士】として認知されている小学校教師・石原駈と女医・蓮沼莉子。しかし莉子の兄・瞬が「金輪際、うちの妹に近づくな!」と石原を一喝し絶縁状を叩き付けたそのワケとは……? そして島では夏の恒例行事【小笠浦ビーチバレー大会】が開催。老若男女の島民に加えお忍びで旅行に来ていた世界大会の常連である美人ビーチバレー選手や内地からあの少女もきたり、あの行方不明であったロボットも現れたり!? ますます小笠浦は夏真っ盛りですっ!(アマゾンより引用)
(週刊ファミ通掲載)