パットン大戦車軍団 DVD 視聴
原題は「PATTON」。
戦争映画と云うより毀誉褒貶の激しいパットン将軍の第二次欧州戦争を描いた伝記作品。
日本版タイトルを考えた人は凄いな。原題同様ただ"パットン"だけだったら客が来ないと考えたのだろう。"大戦車軍団"と付け加えるだけで、さも大戦争を描いたような雰囲気をだしてしまったのだ。確かに戦車軍団を率いてはいるのだが。
本作品は、いきなり星条旗を背景にパットン将軍の演説から始まる。
制作年を確認して、本作はベトナム戦争時の戦時高揚映画として考えると納得。アメリカ流の"戦って死んで来い!"と云う内容だったのだ。
批評とか読むと敵も味方も当時の米国製戦車ばかりで、ミリタリーマニアの興を削ぐみたいに書かれているが、戦車などは演劇舞台の小道具に過ぎないと考えるべきだろう。アメリカ陸軍世界最強!がテーマなのだ。だから航空部隊は活躍しないし、王国陸軍は間抜け揃いで、自由仏軍はおべっか使いでしかなく、敵(ナチス)は優秀だがUSA(パットン)の敵ではないのだ。
途中休憩が入る172分の堂々たる大作。今の米国には作る力は無くなってしまったし見るだけの力を持った観客が居なくなってしまったのが残念でならない。
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