木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2022年10月27日木曜日

食べ物紀行(たやか)

 食べ物紀行(たやか)

 「たやか」のランチメニュー「チーズを挟んだメンチカツ」サラダ・ライス・珈琲付880円を食べる。

 挽肉を揚げるだけでハンバーグとは別物になるのが不思議だ。

 洋食屋さんの洋食みたいで美味い。

 洋風居酒屋だから洋食で間違いないのだが。


 さて、2年前に読んだ本の感想文。

「悪役令嬢になったウチのお嬢様がヤクザ令嬢だった件。」 読了

 翅田大介/著 KADOKAWA/刊 20200812初版1300円 電撃の新文芸

 Web小説投稿サイト「カクヨム」の加筆・訂正。途中までWeb版を読んでいたのだが、途中で飽きてほったらかしになっている。 

 定番の悪役令嬢転生モノにヤクザを絡めた新機軸。現代世界の知識を駆使するのではなく、ヤクザの論法で人心を掌握し、仲間を増やし、人外の加護を得ては伸し上がる、展開は定番中の定番。

 ヤクザの擬似親子関係による親分子分や一家の概念、指を詰める等の制裁は鎌倉武士道を元にしているとか読んだ記憶がある。江戸時代は抽象化されたインテリ武士道が本流となり、過去の遺物となった流儀をヤクザが受け継いだらしい。時代劇を念頭に置くと驚く事になるが、こと暴力装置としての武士や武士団をシュミレートすると、確かに納得できる。西洋史は中学校の知識までしかないから詳しくは知らないが、洋の東西でそれほど異なることもあるまい。ヤクザと貴族の差など些細な問題なのかもしれない。そう考えると、一度ヤクザとして頂点を極めた主人公が、転生して貴族となったとしても実は、生きる世界が同じ、だった云ってもおかしくはないかもしれない。

 薀蓄らしいものは一切本編で語られていないが、著者はその辺りの知識を得て書いているのかもしれない。エンターテイメントに徹して物語だけを書いた手腕は見事。もし知らないで、著者自信の勘で行き着いて書いたとするならば、すごい才能と云えるだろう。

 ラストに新たな仲間(戦力)を得るし、ライバルの転生者は生き残って暗躍しているし、本書に巻数が記載されていないが、続編を書く気マンマンに見える。売れれば、の話なのだろう。

 それにしても悪役令嬢が定番モノになってしまったが、最初に考え出したのはいったい誰なんだろうか?逆ハーレムゲームのシナリオライターがスピンオフか同人で出したのが受けたのが最初とも考えられそうだが、そもそも乙女ゲーなるものが何時から始まったのかがわからない。BL同様オッサンには女神の前髪どころか後姿すら見えず、足跡をただ眺めるばかり。

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