食べ物紀行(駅弁)
「日本ばし大増」製「季節弁当なつ」1500円を食べる。豪勢な幕の内と云う感じ。
だがしかし、幕ノ内だとしたら玉子焼きが無い。
二口しかないがウナギが美味い。
日本人はゴボウが好きだなぁ。ゴボウは日本原産らしい。まあ好き好んで木の根みたいな筋張った物を食べようとは思わんわな。どうも日本人(日本の食文化)は“歯触り”や“歯応え”に殊更こだわりがあるようだ。例えば栄養が有るんだか無いんだかわからないような芋をそのままでは食べる事ができないからあの手この手で加工して蒟蒻を作ってみたり、海藻からトコロテンを作ってみたり。栄養と云う観点からは日本の食文化はよほど貧しかったのではなかろうか。日本人は肉を食わなかったわけではない。現に江戸時代になるまでは普通に肉を食べていたらしい。しかし江戸時代となると肉を食わなくなる。宗教的な視点とか諸説あるが、拙者は人口が日本列島で養える最大値(約三千万人)の住人が肉を食べると「トキ」のように食べ尽くしてしまうので、それを避けるために理屈ではなく本能で肉を食べなくなった説を唱えたい。無論「クジラ」も「イルカ」も食べていたし、鳥類も食べていただろうし、マタギも狩猟をしていたが、それは地域文化と云うものではなかろうか。
素朴なアニミズム信者達は、同じ生き物である肉(シシ)を育てて食べる、と云う行為を避け、狩るのは神(自然)の恵みを施されると捉えていたのではなかろうか。
この様な考えに行きつく根本は、拙者が子どもの時のエピソード「ウシ食べるんですか?」が根底にあるわけだが、このエピソードについては当ブログの何処かを探してほしい。
話が飛び過ぎた。
美味い弁当であった。
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