木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2019年5月31日金曜日

食べているのは生きものだ

食べているのは生きものだ 
森枝卓士/著 福音館書店/刊 20141115 1300円 福音館の科学シリーズ
 云いたい事は下記“内容紹介”に書いてあるのでプロに任せます。
 子ども達には是非見てもらいたいけど、大人があざとく“見ろ”とするのではなく、さりげなく学校図書室で面出で並べておくとかして、本人の意思で手に取ったと云う演出の方が本人の記憶に残りそうな気がします。
 4本足の鶏を描く子どもは昭和時代から確認されていたし、稲と米が一致していないのは明治時代のエッセイでも書かれているので、分業社会の宿命みたいなものでせう。食に限らず全てのものがもはやブラックボックス化をしてしまっていると云って過言ではありますまい。その際に必要になるのは“知識”ではなく“知恵”であり、知恵を生かすには幅広い“教養”を身に着けねばなりますまい。そしてそれこそが“教育”なんですけどねぇ。

(以下amazonより引用)
 内容紹介:社会の分業化が進み、効率のよい暮らしになった現代。でもその分だけ身近でない仕事は見えにくくなりました。そして、食べることについても、加工食品が氾濫し、自分が何を食べているのかが分かりにくくなり、「生きものの命をいただいている」という実感が薄くなりました。そんな今だから、私たちの生きる力は、私たちの血となり肉となった、たくさんの命に支えられているということを、あらためて振り返ってみたいと思います。
 出版社からのコメント:「4本足の鶏を描く子ども」や「開けると菓子パンが1個入っている弁当」といった、現在の子どもを取り巻く“食”や、自分の日頃の食事を振り返ったときに、どこか無機的で荒涼としたものをぼんやりと感じていた編集担当は、あるとき本書の著者、森枝さんと雑談していて「我々が食べているのは、塩以外はみんな生きものなんだよね」といわれたとき、目の前がすっと開けてくる気がしました。現代の“食”が生きものを食べているという現実感があまりにも希薄なために、そういった感覚を引き起こしている気がしたのです。目の前の食事から殺生を遠ざけ続けてきた結果が現代の食環境だとしたら皮肉なものです。何を食べるか食べないかは、人それぞれに考えがありますし、昔の生活に戻ることもできないでしょう。でも、何を食べるにしても、生きものを食べているのだという自覚は、日々持ち続けていたいものです。
 著者について:森枝卓士(もりえだたかし)
 1955年、熊本県に生まれる。高校の頃、アメリカ人写真家ユージン・スミスと出会い、写真家を志す。国際基督教大学で文化人類学を学び、以後、アジアをはじめ、世界各地を歩き、写真、文章を新聞、雑誌に発表。大正大学客員教授。早稲田大学などでも食文化を講じる。主な著書に、『食の冒険地図』(技術評論社)『世界の食事おもしろ図鑑ー食べて、歩いて、見た食文化』(PHP研究所)『考える胃袋―食文化探検紀行』(共著、集英社新書)『料理することーその変容と社会性』(編、ドメス出版)『食べもの記』『手で食べる?』(以上、福音館書店)などがある。

当ブログ関連ページ
・「しんでくれた 読了」2014/6/28(土)
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