木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2019年6月24日月曜日

移動都市 読了

移動都市 読了
フィリップ・リーヴ/著 安野玲/訳 東京創元社/刊 20060929初版940円 創元SF文庫
 映画を見てから原作小説を読んだ。
 ノベライズかと思った。
 ヒロインの養父(その2)であるところの戦闘サイボーグ・シュライクの描き方が映画よりもあっさりしていた。てっきり映画の方が尺に合わせて削除されていると思っていたので驚いた。そして実父ヴェレンタインが徹底した悪党では無く描かれていた。脚本家が上手いのだろう。それでもシュライクが物語の主役的内容(漢の生き様)を持って行ってしまったことに変わりは無い。
 訳者あとがきを読むと、2001年に英国で刊行され賞をとり、米国で児童書の賞をとったと書かれている。イギリスやアメリカに“ライトノベル”の概念があれば、それらの賞が与えられていたに違いない。本書は海外の小説に見られるくどい情景描写や心理描写が少なく、世界設定とアクション描写が主となっているので読みやすいが内容は軽い。まさに英国のライトノベルやぁ、てな感じ。翻訳のせいかとも考えられるが、ストーリーと関係無く2部構成になっているし、映画にもほぼ同じ内容で翻案されている点を考えると原文に忠実であると考えられる。
 文庫本表紙は読み終わるまで気になら無かったのだが、読み終えたらこれ誰?背景のは何?イタストレーターは原作読んで描いたのだろうか?と疑問が湧いてきた。
(以下アマゾンより引用)
 内容(「BOOK」データベースより)60分戦争で文明が荒廃した遙かな未来。世界は都市間自然淘汰主義に則り、移動しながら狩ったり狩られたり、食ったり食われたりを繰り返す都市と、それに反撥する反移動都市同盟にわかれて争っていた。移動都市ロンドンに住むギルド見習いの孤児トムは、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けるが…。過酷な世界でたくましく生きるトムとヘスターの冒険。傑作シリーズ開幕。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)安野/玲:1963年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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