いわき市へ行ってきました、その2。
今までだと拙者のいわき旅行は日帰りでしたが、今回は豪勢にいわき湯本の旅館で一泊しました。ビジネスホテルは調べていませんが、いわき市内の稼働している旅館は軒並みフクシマ原発や仮設住宅の作業員の宿泊施設として契約され、一般客用は規模の大きな所の高目の値段設定の部屋くらいしか残っていないと聞きました。
本日は「国宝白水阿弥陀堂」へ行きましたが、残念な事に修理の為お休みでした。ここは塀等視線を遮るモノは無いので、優美な浄土庭園を眺められました。
近所の家からは薪を割る音が聞こえていました。大震災の時にいわき市はライフラインがストップしていたそうですから、昔ながらの道具が有る家は、イザと云う時の備えとしているのかもしれません。拙者も子どもの頃大雪で一週間程停電していた時がありましたが、その時に自宅には豆炭と炬燵が残っており、暖をとるのに不自由はしませんでした。田舎ならばまだしも、関東圏のアパートやマンションでは備えようもありませんなぁ。
国道6号線から白水阿弥陀堂へ行く短い間にも、仮設住宅が設置された場所がありました。
そのまま国道6号線を北上し四倉港へ。四倉港は魚市場も道の駅も潰滅していました。
更に国道6号線を北上を続け、いわき市を過ぎ、広野町と楢葉町境にあるJビレッジの所で一般車両は交通できなくなりました。一般車両以外は楢葉町に出入りしていました。最近は映画やゲームの「バイオハザード」等生物兵器がよく取り上げられていますが、一昔前は核兵器が恐怖の源として描かれていました。その光景が現実のモノに!今、正に眼前に展開している!!キャプテン・ヒューチャーは1980年に月面のチコ・クレーターで生まれず、鉄腕アトムも誕生しませんでしたが、21世紀の日本では核汚染で辺境の村や町が国家により隔離される“サイエンス・フィクション”だったものが“ノン・フィクション”になってしまいました。